ミャンマー、証拠隠す

ミャンマー、証拠隠す
【Financial Express】人権監視グループによると、ミャンマー政府は軍が昨年行った大虐殺の証拠を隠すため、ロヒンギャ集団墓地をブルトーザーで均しているという。ガーディアン報告。

APとロイター通信が行った調査で明らかになった。

ミャンマー西部ラカイン州のロヒンギャコミュニティへの虐待を記録するアラカンプロジェクトが、破壊される前の墓地の映像と共にガーディアン紙に提供した。映像には森林跡地に半分埋もれた防水鞄があり、その一つから足が突き出ているのが明らかに見える。

アラカンプロジェクトの責任者クリス・レワ氏は報道陣に対し、ブルトーザーは証拠が暴露されるのを隠すために使われたと話す。

「メディアに出た2つの集団墓地については知っていますが、木曜日、別の集団墓地の1つにブルドーザーが入りました。これは殺害の証拠を破壊していることを意味します」

「民間企業がブルドーザーを使っています。彼らはラカインではなく、中央からやって来ました。つまり、政府の命令で行っているのは明らかです」

報告されたラカイン州北部マウンヌーのブシダング村の集団墓地は、昨年8月に人権団体が報告した大虐殺現場にある。生き残った村人は人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)に対し、軍は安全のために集まった村人を“殴り、性的暴行を加え、刺し、銃撃し”、数十人は殺したと訴えていた。HRW撮影の衛星画像では大虐殺の後、マウンヌーは取り壊されていた。

ロヒンギャは主にラカイン州で暮らす無国籍のムスリム少数派だ。何十年に渡って何度も迫害を受けている。ミャンマー政府は否定するが、2012年以降、3度の“民族浄化”作戦で苦しんできた。ミャンマー政府は元々住んでいた少数民族と認めず、しばしば外国人を意味する“ベンガル人”と呼んでいる。

アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)と呼ばれる反乱勢力がミャンマー治安部隊を攻撃したことで2017年8月に始まった軍事的迫害により、数千人のロヒンギャが殺されたと言われている。この間、暴力から逃れるため、70万人近くのロヒンギャがバングラデシュへ逃げた。

先週、国連人権特別報告者ヤンギー・リー氏は、ロヒンギャ危機は“大量虐殺の特徴”を持っていると話した。

ミャンマー政府は、軍がロヒンギャに対して民族浄化を行ったという主張を否定する。 2017年の軍事作戦への調査ではどんな責任も認められないとした。だが、先月、インディン村の集団墓地で見つかったロヒンギャは軍の兵士が殺したことを認めた。

国連事実調査団はミャンマーへのアクセスを拒否され、国連人権特別報告者は入国が禁止されている。

「私たちはマウンヌーの破壊についての主張を聞きましたが、これはビルマ治安部隊の残虐行為隠ぺいの一部ではないかと懸念しています」
HRWのフィル・ロバートソンアジア担当副理事はガーディアン紙に話した。

Bangladesh News/Financial Express Feb 19 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/world/asia/myanmar-bulldozing-rohingya-mass-grave-to-hide-evidence-1519054589
翻訳:吉本
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