国籍取得前の帰還に反対する

国籍取得前の帰還に反対する
【Prothom Alo】バングラデシュに避難するロヒンギャはミャンマー国籍を認められる前の強制帰還に反対して連帯する。これにより、間もなく始まる帰還の不確実性が増した。

バングラデシュとミャンマーは送還開始に関する契約を締結したが、コックスバザールーテクナフ道路沿いの5000エーカーに一次避難所を建てたロヒンギャたちは、長年の要求であるミャンマー国籍を取得する前の強制送還に懸念の声を上げている。

強制的に本国へ送還されるという噂も流れ、難民キャンプではパニックの波が広がる。

「夜、軍隊がやって来て、強制送還させるという噂が広がっています」
クトゥパロング難民キャンプの青年、モウマッド・アラルさんはプロトムアローに話した。彼は両親や家族と共に避難所で暮らしている。

Rohingya women stand in line displaying their demands at Balukhali camp recently. Photo: Abu Taib Ahmed

ロヒンギャの青年たちはその噂を聞き、夜通し避難キャンプを守ったという。

「我々はまだ進展について警戒しています。また、バングラデシュやミャンマー当局から送還についての情報を得ようとしています。もちろん故郷へ帰りたいですが、ミャンマー国籍が認められてからです」

特派員の存在を知ったバルカリキャンプの避難民たちは、要求を書いたプラカードを持って一列に並んだ。

A leaflet with Rohingyas’ nine-point demands. Photo: Abu Taib Ahmed

9点の要求には、帰還に先立ち国連安全保障組織がミャンマーに入ること、ミャンマー国籍を保証すること、プロセスに国連やイスラム協力機構、ヒューマン・ライツ・ウオッチなどの国際組織を確実に関与させること、メディアアクセスの確保、大量虐殺や大量殺戮を行った加害者の国際法廷での裁判が含まれる。

グループを率いているロヒンギャ青年のジャバール・ホサインさんは移送キャンプに残されたり、直接故郷に帰れないとしたなら、帰還は始まらないと話す。

流入初期にやってきて、現在バングラデシュの私立大学で学ぶジャバールさんは、ロヒンギャの幸せのために力を尽くしているという。

要求のため、全キャンプの若者や何らかの教育を受けた人たちを組織している。

「色々なキャンプを訪れ、政府やメディア、様々な国際機関がやって来たときに言わなければならない要求をみんなに伝えています」

特派員が最近会った80代のアブダス・サッタールさんのように、ミャンマー国籍が認められなければ故郷に帰らないという人もいる。彼は「いっそバングラデシュで死ぬ」と話した。

[後略]

Bangladesh News/Prothom Alo Feb 28 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/171735/Rohingyas-organise-against-repatriation-before
翻訳:吉本
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