初衛星、打上げ場所へ移動

初衛星、打上げ場所へ移動
【Financial Express】来月、バングラデシュ初の通信衛星『ボンゴボンドゥー1』が打ち上げられる。

打ち上げのため、29日、フランスから米国フロリダへ移動する。

「フランスの製造会社タレス・アルニア・スペースが明日の朝、カンヌの倉庫からフロリダへ衛星を出荷します」
28日、プロジェクトディレクターのモハマド・メスバフッザマン氏が話した。

打ち上げ企業の米国スペースXは、30日に衛星を受け取り、発射準備を行う。

タレス・アルニア・スペースは数カ月前に重さ3.7トンのボンゴボンドゥー1の製造を終え、カンヌの倉庫に保管していた。

「スペースXは衛星を受け取ってから3、4日以内に打上げ時期について知らせてくるでしょう」

ボンゴボンドゥー1を軌道に乗せるロケットへの質問に対しメスバフッザマン氏は、ロケット製造は第2段階目で、数日以内に終えることができると答えた。

「新しいロケットを使うため、打上げにはもう少し時間がかかるでしょう。もし、古いロケットを使えば時間は短縮できました」
メスバフッザマン氏は補足した。

フロリダ州のケープカナベラル発射台から打ち上げられるボンゴボンドゥ-1は、8日間で東経119.1度の軌道に到達する。そのため、スペースXの最も優れた打上げ用ロケットが使われる。

衛星には40台の中継器(トランスポンダ)が搭載され、うち14台はCバンド、26台はKuバンドだ。 1つの中継器は36MHzに相当する。

バングラデシュ電気通信規制委員会(BTRC)のシャウジャハーン・マームード委員長は昨年、20台の中継器は国内市場向けに、残りは国際市場向けに販売すると発表した。衛星の設計期間は3年、寿命は15年だ。

Kuバンドはバングラデシュとベンガル湾水域、インド、パキスタン、ネパール、ブータン、スリランカ、インドネシア、フィリピンをカバーする。

一方、Cバンドはバングラデシュ、インド、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ブータン、ネパール、スリランカ、アフガニスタン、パキスタン、タジキスタン、キルギスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタンの一部をカバーすると、担当者は話した。

ボンゴボンドゥ-1衛星は各家庭に直接(ダイレクト・トー・ホーム:DTH)、eラーニング、遠隔医療、家族計画、農業などのビデオサービスを提供することになる。対ビジネスには(VSAT)はインターネットやSCADA、SOHO向けのセルラー迂回中継音声サービス、ディザスタリカバリ(災害などからの回復・予防措置)、データサービスを提供する。

2015年11月、BTRCは衛星を製造、打ち上げるため、タレス・アレニア・スペースと2億4800万ドル(264.4億円)の契約を結んだ。

BSSによると、衛星を打ち上げて軌道に乗せるのは、世界で57カ国目になるという。この軌道は2015年1月、ロシアの衛星会社『インタースプートニック』から2800万ドル(29億8550万円)で買収した。

Bangladesh News/Financial Express Mar 28 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/bangabandhu-1-leaves-france-today-for-launching-from-us-1522292903
翻訳:吉本
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