6月以前に安全な場所へ移動

6月以前に安全な場所へ移動
【Prothom Alo】混雑した避難キャンプでモンスーン期の激しい地滑りと洪水の恐れがあるため、バングラデシュは10万人のロヒンギャ難民をそれ以前に、安全な場所へ移動させることを始めた。

丘陵地帯に100万人ほどいるロヒンギャのうち、15万人が今度の雨季(モンスーン)で多大な被害を受ける可能性があると、国連は述べている。

人道団体はミャンマー西部の激しい軍事的脅威から国境を越えて逃れて来たロヒンギャに対し、急ごしらえの避難所を強化するために全力を尽くしている。

8月以降、国境を越えてコックスバザール(Cox's Bazar)へ避難してきたおよそ70万人のロヒンギャは、樹木を伐採し、丘陵地帯全体を簡易な屋根で包み込んでいる。

バングラデシュ難民委員会のモハマド・アブール・カラム氏は、最も洪水や地すべりの被害を受けやすい『優先』地区に住む10万人の避難民を、6月までに移転させるという。

「すでに様々な場所の1万人の避難民を、より安全な居住地へ移しました」
カラム氏はAFPに話した。

ロヒンギャの簡易避難所作りのため、バングラデシュはコックス・バザールにおよそ3500エーカー(14平方キロメートル)の森林地帯を割り当てた。

だが、一日で4つのフットボール場が無くなる勢いで森林地帯は伐採されているという。

難民たちが調理用に使う薪のため、すでに5千エーカーの森林が伐採された。コックスバザール県のマヒドゥール・ラハマン県令はAFPに話した。

かつて青々とした丘陵地帯は表土を露出させ、その結果、大雨が降ったときに地滑りが起きる。

「20万人ほどが地滑りに遭う可能性があります」

モンスーンの雨はコックス・バザールや隣接するチッタゴン丘陵地帯(野生の象が住処とする熱帯林)を毎年襲う。

昨シーズンの大雨は地滑りを引き起こして170人が死亡した。専門家は森林破壊は泥なだれの可能性を高めていると非難する。

2012年には丘陵地帯の地すべりで100人以上、2年前の大雨では約50人が死亡した。

1週間前、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、ロヒンギャはモンスーン期に『とても脆弱』であるとの懸念を示した。

事務総長は記者団に、「高地への移転が最も効果的だ」と強調した。

バングラデシュはこれに先立ち、海軍が難民収容施設を作っているベンガル湾の島に、迫害された避難民約10万人を移すと発表していた。

だが、チッタゴン管区のアブドゥル・マンナン長官はAFPに対し、年末までに島への移住はないと話した。

Bangladesh News/Prothom Alo Apr 1 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/173470/100-000-Rohingyas-to-be-shifted-to-safer-ground
翻訳:吉本
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