JICAの総合港湾計画

JICAの総合港湾計画
【Financial Express】16日、日本国際協力事業団(JICA)のコンサルタントは、マタバリ深海港開発の予備調査のワークショップで、5件の技術論文を発表した。

JICA調査団のシマダ・タカシ団長はマタバリ港湾開発プロジェクト概要書で、モングラ港、ペイラ港、チッタゴン港、マタバリ港を含む総合的な港湾計画が、将来の需要を満たすために必要だと話した。

そして、マタバリ深海港の開発と共に、モヘシュカリ地域全体の開発計画を検討する必要があると補足した。

その他、ゴシマ・マサアキ氏が港湾施設計画を、オオタニ・ヒロシ氏が建設計画を、スズキ・タカヒロ氏が航行安全セキュリティを、サトウ氏が深海港の運営管理に関する論文を発表した。

チッタゴン港湾局(CPA)局長のズルフィクル・アジズ准将は、最新の深海港はコンテナ化された船舶や主要な巨大貨物船、オイルタンカーの錨泊機能の発展が不可欠であると挨拶した。

また、輸出入拡大によるチッタゴン港への圧力緩和や、マタバリ工業地帯からの貨物輸送を支援する必要もあるとした。

マダバリ深海港は日本の鹿島港や新潟(東)港をモデルにして建設される予定だ。したがって、港は海に面して作られるのではなく、海まで繋がる運河を建設することになる。

防波堤を建設し、運河に堆積物が溜まらないようにする。当初は2つのターミナルが建設され、それぞれ320-350メートルの長さと16メートルの喫水を持ち、8000TEU(20フィート相当ユニット)のコンテナ船が錨泊できるようにするという。

チッタゴン港で課題となっている貨物需要予測、アクセス道路開発計画のため、この深海港の開発に代わるものはないと、アジズ局長は補足した。

既存の成長傾向によれば、2041年までに港内コンテナ取り扱いは570-650万TEUに、船舶数は年間8200隻になると見込まれている。

JICAが実施した調査によると、チッタゴン港では最大2500TEUのコンテナ船が停泊できるという。一方、コロンボ港(スリランカ)では1万9200TEUの船舶、ジャワハルラール・ネルー港(インドムンバイ)では1万3100TEUの船舶、チェンナイ港(インド)では6800TEUの船舶の停泊が許可されている。

JICAの調査によると、バングラデシュは現在、最大9.5メートルの喫水の船舶を許可している。しかし、経済発展で成長する需要を満たすため、より大きな喫水を持つ港を建設する必要がある。コックスバザール(Cox's Bazar)マタバリ地区は16メートルという喫水を持ち、深海港に適している。

CPAのMd・ザファール・アラム氏(管理・企画担当)、バングラデシュ海運代理組合のシャヘド・サルワール理事、CPAのMd・アタウル・H・シディック港湾長補らが、このプログラムに参加した。

さまざまな貿易機関、チッタゴン港の利害関係者、ビジネスマン、産業界の代表者らも参加した。

Bangladesh News/Financial Express Apr 17 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/jica-for-integrated-port-planning-to-meet-demand-1523939243
翻訳:吉本
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