米国と中国の貿易戦争によって脅かされる新興市場:Lagarde

[The Daily Star]国際通貨基金(IMF)首脳は、中国と米国の貿易戦争の激化は、既に危険にさらされている新興市場を「ショック」させる可能性がある、との見通しを明らかにした。

その結果、トルコとアルゼンチンの危機が広がる可能性があると、IMFのマネージングディレクター、クリスティン・ラガルド氏はフィナンシャル・タイムズ紙に語った。

ドナルド・トランプ大統領は、7月に中国の工業製品に急な関税を課した後、さらに中国からの2億ドルの輸入で25%の関税を払う姿勢を示している。

先週、トランプ氏は、その国からの残りのすべての米国輸入品にさらに多くの義務を課す準備ができていると警告した。北京は、これまで同等の措置をとっており、たとえそれが輸入よりも米国に輸出されるとしても、現物で報復することを誓っている。

世界最大の2つの経済がこのコースを続けると、中国の成長に大きな影響を及ぼす可能性があり、サプライチェーンが中国の産業と密接に関連している近隣アジア諸国の脆弱性を引き起こす可能性がある、とラガルドは報じた。

いくつかの新興経済国は、米ドル高と投資家の代わりに、ベンチマーク貸出金利が着実に上昇している米国を求めていることから、通貨が弱体化して不安定な状況に陥っている。

新興市場通貨の脆弱化は、ドイツやスペインなどのユーロ圏輸出国にも影響を及ぼす可能性がある。

ラガーディーは、今年の初めに、世界貿易戦争の危険性に対してすでに警告しており、商品とサービスの貿易が世界的成長の原動力であるという主張を打ち消した。


Bangladesh News/The Daily Star 20180913
http://www.thedailystar.net/business/news/emerging-markets-threatened-us-china-trade-war-lagarde-1633210