11月中の送還は時期尚早

11月中の送還は時期尚早
【The Daily Star】
-国連調査官はバングラデシュに11月中の送還計画をやめるよう要請
-ロヒンギャ「送還リストに名前があることに深い恐怖を感じる」

6日、国連のミャンマー人権調査官はバングラデシュに対し、何十万人ものロヒンギャ難民をラカイン州に送還する今月の計画は「迫害を受ける可能性が高い」として、やめるよう要請した。

2017年8月、ロヒンギャ暴徒がミャンマー治安部隊を攻撃したことに端を発した軍事的取締りの後、70万人以上のロヒンギャがミャンマー西部ラカイン州から国境を越えてバングラデシュに逃れた。

両国は10月30日、ミャンマーへの送還を11月中旬に開始することで合意した。国連難民高等弁務官事務所は、ラカイン州の状況は「まだ送還に適していない」と述べていた。

ミャンマーの人権に関する国連特別報告者ヤンギー・リー氏は、コックスバザール(CoxBazar)にいる難民から信用できる情報を受け取ったと、声明の中で明らかにした。
「彼らは名前が送還リストに載っていることを深刻に恐れて、苦痛や悲しみを感じている」

ロヒンギャが元々住んでいた場所へ戻り、人権を保証されながら安全に暮らす環境をミャンマー政府が作り出したという証拠はどこにもないとリー氏は言う。

「以前と同じ迫害と恐ろしい暴力に苦しまないと保証することはできない」

「私はバングラデシュ、ミャンマー両政府が急ぐ送還計画を停止するよう求める」

今回の危機の根本的な原因を考えるなら、まず、市民権や移動の自由を与えることだとリー氏。ミャンマーはロヒンギャを自国民だと見ていない。仏教徒が多数派を占めるミャンマーではロヒンギャを『ベンガリス』と呼び、バングラデシュ人だとみなしていると述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 8 2018
https://www.thedailystar.net/rohingya-crisis/news/too-soon-send-rohingya-back-myanmar-un-rights-envoy-1657327
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #国連難民高等弁務官事務所