明日、ロヒンギャ送還始まる

明日、ロヒンギャ送還始まる
【The Daily Star】明日15日、バングラデシュとミャンマーは長く進まなかったロヒンギャの送還を開始する。第一段階として2260人の難民が故郷ラカイン州に帰る予定だ。

バングラデシュ政府は2カ所の送還センターを設置した。一カ所はコックスバザール(Cox's Bazar)県テクナフ(Teknaf)郡カラントリのナフ川河川敷に、もう一カ所はバンボルドン(Bandarban)県ネイクヨングチャリ(Naikhyangchhari)郡の国境地帯グンダム(Ghundhum)に造られた。

それぞれのセンターは難民のために33部屋を準備した。

「まず、ミャンマー政府に認定された485世帯2260人が、避難キャンプからセンターへやってきます」
13日、バングラデシュ難民送還・復帰委員会のアブル・カラム氏がデイリー・スター紙に応じた。

彼らはミャンマーに認定された約5千人の一部にあたる。

「我々は送還に希望を持っています。何が起こるか、ちゃんと見ていましょう」
13日、ダッカ市内のホテルで開かれたワークショップの後、シャヒドゥル・ホック外務次官は記者団に応じた。

両国はスケジュール通りに動いていると、ホック氏は補足した。

アブル・カラム氏によれば、グンダムに連れて来られた難民たちは陸路でミャンマーへ入るという。一方、カラントリの難民はナフ川から船で国境を越える。

13日、国連高等難民弁務官事務所は難民たちの自発性を評価するため、バングラデシュ当局が作成した2260人のリストについて、世帯ごとの面接を始めた。

「水曜日(14日)、国連高等難民弁務官事務所から調査結果が知らされるでしょう」

「我々は自発的で、安全で、胸を張った送還であってほしいと思っています」

昨年8月に始まった残酷な軍事作戦は、75万人以上のロヒンギャをバングラデシュへと追いやった。彼らはそれまでの迫害で逃れた30万人以上の避難民と共に、コックスバザールの避難キャンプに入った。

国連報告は、軍事作戦のさなか、大量虐殺と性暴力が行われたことを詳細に記述し、国際法に照らし合わせてミャンマー軍司令官と5人の将校の刑事訴追を強く迫った。

東南アジア諸国はラカイン州で残虐行為を行った者たちに、「完全な責任」を負わせることを求めた。地域内首脳会談で用意された声明文では、グループ内のより強い意志が反映されているという。

10カ国がメンバーの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の閉会式でホスト国シンガポールのリー・シェンロン首相が発表する議長声明案を入手したロイター通信によると、ラカイン州の状況は(これまでより一歩踏み込んで)「懸念事項」と表現されるという。

「ミャンマー政府が設立した独立調査委員会に対し、我々は人権侵害とそれに関連する問題について独立した公平な調査を行い、調査について全責任を負うよう要請した」
声明案は述べている。

シンガポールで開かれる首脳会議に参加するミャンマーの事実上の指導者アウン・サン・スー・チー氏は、危機管理への対応を厳しく批判されている。

13日、ASEANの最高齢指導者マレーシアのマハティール首相にミャンマーの状況について尋ねたところ、ノーベル平和賞受賞者(スー・チー氏)に容赦なかった。

「アウン・サン・スー・チー氏は防ぎきれない何かを守ろうとしているように見えます」
93歳の首相は記者団に話した。
「我々はとても失望しています。なぜなら、拘束されている人々の苦しみを知っているからです。誰かを苦しめるようなことをすべきではありません」」

13日、アムネスティ・インターナショナルはロヒンギャへの暴力について話さないことで人権侵害が続いているとして、最も権威のある人権賞をスーチー氏から撤回すると発表した。

[後略]

Bangladesh News/The Daily Star Nov 14 2018
https://www.thedailystar.net/rohingya-crisis/news/defending-the-indefensible-malaysias-mahathir-slams-suu-kyi-1659925
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #送還 #ASEAN #人権