子どもの自殺増加

子どもの自殺増加
【Tha Daily Star】近年、自殺で死亡する子どもの数が増加している。専門家は子どものストレスについて、家族や教師が気づいていないことが原因だと分析する。

バングラデシュ・シシュ(Shishu)・アドヒカル(Adhikar)・フォーラム (BSAF)によると、最近11カ月で少なくとも293人が自殺し、22人が自殺未遂を起こしている。

昨年はそれぞれ213人と11人だったのでその数は急増している。2016年は今年の半分だった。BSAFは新聞報道を元に統計を実施した。

人権グループは報道されない事件が多くあるため、実数ははるかに多いと主張する。

若者の自殺問題、とりわけ生徒・学生の自殺は、ビカルンニザ・ヌーン・スクールカレッジ9年生だったアリトリー・アドヒカリーさんの『月曜日の自殺』以降、増加した。

伝えられたところでは、彼女と両親が複数の教師に侮辱されてから数時間後、ダッカのシャンチナゴールの自宅の天井から首を吊っている彼女が発見された。

BSAFのアブダス・シャヒド・マームード理事は、成績が悪かったり、親の叱責を受けたり、他者によっていじめや侮辱を受けるなどしたあと、子どもが自殺するという。

「このような出来事の後、多くの子どもたちが自殺します。精神的プレッシャーを吸収する能力は、誰もが同じではありません。多くの子どもたちは自殺に頼りませんが、傷つき、長い間影響を受けます」

多くの親は成功の鍵となる良い成績を求め、多くの時間勉強することを子どもたちに強いる。教師もまた生徒にプレッシャーをかける。

すでに負担を強いられてきた子どもたちは、教師や家族から叱責を受けると極端な意思決定をすると、マームード氏は話した。

ダッカ大学教育・臨床心理学部のモウジャビーン・ホック学部長は、とても感情的であるため、10代は『超脆弱期』だという。

子どもの認知的、感情的、社会的および身体的発達は、同じレベルでは起こらない。ある年齢のすべての子どもの成熟度は同じではない。

「これは家族や教師が心の片隅に置いておくものです。残念ながら、大人の多くはこれらのことを認識していません」

子どもは自分の期待が満たされないと不満が募る。10代は心理的サポートを必要とする。だが、彼らはしばしばサポートを受けられず、極端な結論を出すと、モウジャビーン氏は話した。

ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ医科大学精神医学研究科のシャラフディン・クサール・ビプロップ教授は、子ども達は今、家族から離れているという。
「そのため、自殺するなど、彼ら自身で未熟な決断を下すことになります」

教育についてビプロップ氏は、バングラデシュの教育システムは子どものストレスを特定し、中和するメカニズムがないという。

家族、学校、行政の3つの主要な利害関係者のいずれも、子どものストレス管理について意識していないと、ビプロップ氏は話した。

Bangladesh News/The Daily Star  Dec 6 2018
https://www.thedailystar.net/backpage/news/child-suicide-the-rise-1669849
翻訳:吉本
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