危険な児童労働をなくす

危険な児童労働をなくす
【The Daily Star】2020年までに10万人の児童から危険な労働を排除するため、政府は28.4億タカ(37.5億円)のプロジェクトを行い、バングラデシュのイメージを明るくする。11日、労働省のアフロザ・カーン大臣補佐が話した。

自己資金プロジェクトの下、スキル開発や研修のための初期資金として、10万人の子どもたちはそれぞれ1万タカ(1万3千円)を受け取る。

また、2021年までに128万人の児童から危険な労働を排除する、別の巨大プロジェクトが予定されている。カーン氏はダッカのボンゴボンドゥ国際会議センターで開かれた『クリア(CLEAR)の出口戦略と道筋』のワークショップ内で言及した。

国際労働機関(ILO)の『国レベルの約束と削減への支援(CLEAR)児童労働プロジェクト』の下、児童労働に関する調査結果を共有するため、労働省とILOが共同でワークショップを開催した。

政府高官やILOの専門官、地方政府代表、米国労働局代表、NGO、工場経営者らがワークショップに参加した。

危険とされる労働について、18歳未満の子どもに8つの部門を特定した。

「彼らはそこで働くことは許されていません」と、カーン氏。

現在、全国児童労働撤廃政策2010や国家行動計画が実施されており、3段階に分けて、9万人の児童を危険な労働から撤退させた。また、ここ数年で工場施設検査局(DIFE)の検査官を132人から575人に増やして権限を高めた。さらに、現場レベルのDIFE職員は23人増えたという。

昨会計年度、23県の県令は児童労働を排除するため、各県の工場経営者へ動機づけを行うための指導を受けた。また、以前は12歳未満の児童が軽作業することは許されていたが、労働法の改正によってできなくなった。

ここ数年、児童に労働させたとして、約180件の工場経営者に対する訴訟が提起されたという。 2003年から2013年にかけて児童労働者数は46%減少し、170万人となった。この間、330万人の児童労働者が特定され、そのうち130万人が危険な労働に従事していた。

だが、まだ120万人の児童が危険労働に従事している。政府は2021年までに危険な形態の労働の排除、2025年までに全ての児童労働の排除を目指していると、カーン氏は補足した。

2014年の『セーブ・ザ・チルドレン』の調査によると、バングラデシュでは6人の1人の割合で児童が働いている。調査研究を行ったバングラデシュ開発研究所のナズニーン・アーメド上級調査研究員は話した。

児童は平均すると週に39時間働き、1487タカ(1965円)稼ぐ。

14歳から17歳までの年齢層では、およそ121万人が働いている。

この年齢層ではわずか19.6%だけが学校に通っていると、アーメド氏はいう。

男子の児童労働は10%から4%に低下した。だが、女子が危険な労働に従事するようになった。

「全体的な児童労働が減少しているのは、男子の減少によるものです」

一方、労働者人材センターのカムルル・アナム副所長は、調査で明らかになった児童労働者数は多すぎると異なる意見を口にした。

バングラデシュではかなり早い段階で衣料品部門の児童労働を排除しているため、調査で明らかになった数字よりもっと少ないはずだと話した。

「どの子も小さいうちから労働する必要はありません。学校へ行く必要があります。バングラデシュにはILO条約138条を早く批准することを期待します」
ILOのトゥオモ・ポウティアイネン国内理事は話した。

国家人権委員会のカジ・リアズル・ホック委員長も講演した。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 12 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/bid-weed-out-hazardous-child-labour-2020-1672363
翻訳:吉本
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