東を目指す衣料品輸出業者

東を目指す衣料品輸出業者
【The Daily Star】6月末までの2018-19会計年度、衣料品輸出の受注が急増した背景に、インド、中国、日本の3ヵ国が急速に主要輸出先として台頭してきたことがある。

例えば、日本はバングラデシュから10億ドル(1110億円)以上のアパレル製品を輸入するアジア初の国となった。

輸出促進局(EPB)のデータによると、2018ー19年度、バングラデシュは日本に前年同期比28.90%増、10億9千万ドル(1210億円)相当の衣料品を輸出した。

衣料品市場の規模が450億ドル(4兆9944億円)の日本への輸出が継続的に増加した理由は、2008年に採用された『中国プラス1』戦略と、後発開発途上国であるバングラデシュに対するゼロ関税の恩恵だ。

業界関係者によると、現在、衣料品需要の80%近くが中国の製造業者によって賄われているという。

一方、日本は中国への依存を減らすことに熱心だ。『中国プラス1』政策は、中国からバングラデシュのような他の国への生産シフトを促進する。

同様に2018-19会計年度、インドへの衣料品輸出は前年度比79.09%増、4億9909万ドル(554億円)となった。

2011年以来、バングラデシュは免税の恩恵を受けており、インドで事業展開するH&M、Zara、Mango、Marks&Spencerなどの多くの国際的小売業者は、バングラデシュから店舗へ直接仕入れる。

世界最大の衣料品供給国の中国は、生産をより洗練された扱いにくい商品へシフトさせているため、バングラデシュの主要輸出先へと変わってきた。2018-19会計年度の中国への衣料品輸出は前年度比29.33%増、5億651万ドル(562億円)となった。

バングラデシュの衣料品製造業者も、地理的な近さと価格向上により、中国との事業拡大を進めている。

そのうえ、バングラデシュの輸出業者は、衣料品を含む4721商品が免税となる。

「新しい市場へ輸出するための政府の刺激策は、うまくいっているように見えます」
バングラデシュ衣料品製造・輸出業者協会(BGMEA)のモヒウディン・ルベル理事は話す。

さらに、アジア市場はバングラデシュに近いため、ファストファッションの時代には欠かせない注文から配達までの『リードタイム』が短縮されると、ルベル氏は補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Jul 18 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/rmg-exporters-looking-east-1773241
翻訳:吉本
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