北東地方に経済回廊を

北東地方に経済回廊を
【Financial Express】8日、マニラに本拠を置くアジア開発銀行(ADB)は、9県からなるバングラデシュ北東地方に経済回廊を作り、その可能性を引き出すよう提案した。

北東バングラデシュ経済回廊は、ナラヤンガンジ(Narayanganj)、ガジプール(Gazipur)、ノルシンディ(Narsingdi)、キショルゴンジ(Kishoreganj)、マイメンシン(Mymensingh)、ネトロコナ(Netrakona)、ブラフモンバリア(Brahmanbaria)、ハビゴンジ( Habiganj)、シレット(Sylhet)で構成する。

この地方は資源が豊富にあり、インドやブータン、ネパールに近いという戦略的な立地として、大きな可能性を秘めている。

経済成長の促進を目的とするADBは、バングラデシュ経済回廊の研究を行っている。

スン・チャン・ホン率いるADBチームが、バングラデシュ経済回廊についてプレゼンテーションを行った。

以前、ダッカ(Dhaka)、クルナ(Khulna) 、ジョソール(Jashore)からなる南西経済回廊に関する調査を実施した。

ADBはバングラデシュ投資開発庁(BIDA)と共同で、これに関するワークショップを開催した。

MA・マンナン計画相と、首相の民間産業投資顧問であるサルマン・F・ラーマン氏が、特別ゲストとして出席した。

ADBのバングラデシュ住民ミッションのマンモハン・パーカッシュ国内ディレクターが、歓迎の挨拶を述べた。新たBIDA長官に任命されたシラズル・イスラム氏も挨拶に立った。

計画相は挨拶の中で、バングラデシュの主な問題は貧困で、政府はシェイク・ハシナ首相指導の下、それを排除するために活動していると述べた。

また、民間部門と協力して取り組んでいるとしたうえで、古代から他のベンガル地域と交易があったと補足した。

「私の祖先はビザなどの制限もなく、他の地域と取引していました」

現在、別の市場に参入するにはパスポートとビザが必要だが、経済的利益を得るために制限を解除する時が来たと述べた。

サルマン・F・ラーマン氏は、これは経済全体の発展にとって非常に重要だと述べた。一方、提案された回廊は、国の承認した経済特区とのリンクを維持すべきだとした。

しかし、経済回廊を推進する新しい機関を設立するというADBの提案は断り、BIDAとBEZA(バングラデシュ経済特区庁)でうまく進めていくことができると述べた。

さらに、経済の重要な部分として、観光に焦点を当てることを提案した。

SDG局のアブル・カラム・アザド主任コーディネーターも発言した。

バングラデシュ経済回廊に関する論文を発表したADBチームは、北東地方の開発作業は始まったと述べた。

この地域は資源が豊富にあり、インド北東部やブータン、ネパールとの国境を越えた交易に関して戦略的な位置にある。しかし、まだ貧弱な交通インフラと限られた貿易窓口しかない。

「戦略的で資源の豊富な地方にも関わらず、GDPへの貢献は全国平均を下回っています」

その上で、経済回廊の計画や開発、管理のため、統合的アプローチが必要になるとし、バングラデシュ経済回廊開発局の設立を提案した。

これより以前の提案では、最初に開発する地域は南西地方で、2050年までに対象とする産業から1480億ドル(16兆4261億円)の追加生産を見込んでいた。

Bangladesh News/Financial Express Sep 9 2019
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/create-economic-corridor-in-countrys-northeast-region-adb-study-suggests-1568003041
翻訳:吉本
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