CSE、IT卒業生の高い就職率

CSE、IT卒業生の高い就職率
【The Daily Star】国内労働市場では、コンピューター科学エンジニアリング(CSE)やIT系卒業生の就職率が他の学部より高いとの結果が、最新調査で明らかになった。

アジア開発銀行(ADB)が公表した『バングラデシュ:コンピューター及びソフトウェアエンジニアリング分野の高等教育2018』では、バングラデシュ国内の9大学のコンピューター科学エンジニアリング(CSE)や情報技術機関(IIT)の卒業生を追跡調査した。

このような調査が南アジアで行われたのは2度目で、卒業生の雇用適性評価、 CSE / IIT大学プログラムへのアクセス及び質と関連性の検討、改善の可能性のある領域の特定を行った。

「卒業生の就職率は77.1%で、IT / ITES業界のCSE / IIT卒業生に対する需要は力強い」と、調査は明らかにした。

卒業生全体の就職率は40%なので、はるかに高いことが証明された。

調査では女性の就職率が男性よりも低いことも判明した。女性は58.6%で男性は82.2%だった。一方、就職率指標は良好だが、この2学部の卒業生の多くは仕事を得るため、卒業後1年間待たなければならないことも判明した。新卒者はこれらの業界への就職に対し、完全に準備できていないことを示唆している。

「CSE / IIT卒業生の就職率は大学卒業生全体の平均よりも高いが、大学側は卒業後すぐに関連する仕事を提供するために努力をする必要がある」

調査対象の9大学のうち、私立大学の卒業生の方が、公立大学の卒業生よりも就職率が高いことも判明した。

就職率はイスラム工科大学(IUT)の卒業生がトップで、バングラデシュ工科大学(Buet)、BRAC大学、東西大学が続いた。

IUT卒業生の就職率は92.4%と最も高く、Buetは91.1%だった。 BRAC大学は87.1%、東西大学は83.8%だった。

ジョソール(Jashore)科学技術大学のCSE卒業生の就職率は最も低く57.6%だった。これは地理的条件の結果であると、調査は分析している。

その他、調査対象となった大学は、オウザヌラ(Ahsanullah)科学技術大学、ダフォディル国際大学、ジャハンギルナゴール (Jahangirnagar)大学、ダッカ大学。

バングラデシュ工科大学CSE学部教授のM・ケイコバド教授は自らの推測だとしたうえで、これらの学部の卒業生がより多くの仕事を得るのは事実だが、Buet学生の多くはより高度な勉強のため、海外へ行くとした。
「したがって、国内組織が調査を実施すれば、より一貫性のあるものになるだろう」

【低賃金、海外へ行く機会】

IUTの卒業生の平均給与は5万1938タカ(6万8642円)で最も高く、次に4万タカ(5万2857円)以上でBuetとダッカ大学が続く。

卒業生全体の89.5%は民間企業に、6.2%が政府に、2.9%が非政府組織に就職する。その他1.5%は自営業者になる。

平均すると、教育部門で働く卒業生が4万237タカ(5万3170円)と最も高い初任給を、ソフトウェア業界が3万9772タカ(5万2556円)、金融保険業界が3万8986タカ(5万1517円)、ITコンサルタントが3万8364タカ(5万695円)と続く。

就職していない人(22.9%)の約半数は積極的な求職希望者で、彼らの多くは、低賃金などの不満足な労働条件のために失業者となっていた。

CSE / IIT卒業生の平均月給(3万8780タカ=5万1245円)は、大学全体の卒業の平均(3万タカ=3万9643円)よりも高かった。 1つの見方として、求職者はCSE / IITプログラムを卒業したことで、高い給与を期待していると言える。

卒業生の約半数は仕事を探すのではなく、代わりに教育を続けることを選択する。回答者の大半は学士課程の卒業生で、一部は修士課程やその他の専門的な訓練を受ける。

興味深いことに、就職状況に関係なく、卒業生の60%がさらなる教育の進展や海外でのキャリア開発に関心を示している。

定量調査は2018年7月6日から2018年8月16日に実施された。合計2110回の電話インタビューが実施された。追跡調査は2015年から2017年の間に卒業した人を対象とした。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Oct 29 2019
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/cse-it-graduates-better-fit-jobs-1820080
翻訳:吉本
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