戻ってくる屋台

戻ってくる屋台
【The Daily Star】グリスタン(Gulistan)の歩道では、色とりどりで魅力的な商品を並べた行商人の屋台が並び、活気に満ちている。だが、歩行者がしばしば商品を見ようと立ち止まるため、それ以外の通行人は歩くスペースを見つけることに苦労する。

南ダッカ市(DSCC)は2週間前、屋台を撤去し、歩道を解放したと主張する。

だが、目の前に広がる風景は異なっていた。

2日に特派員がファームゲートの歩道を訪問した時、同様に北ダッカ市(DNCC)が一カ月半前に撤去させた場所にも関わらず、屋台が歩道を占拠していた。

通常、行商人は撤去後数時間で戻ってくるため、計画は不十分だと専門家は言う。行商人の親分は、警察や政治的権力者、市の担当者から、毎年なにがしかの金銭が強要されてると申し立てた。これが、彼らがいとも簡単に戻ることができる理由である。

「多くの場合、午前中に歩道から立ち退かせますが、午後には同じ場所へ戻ってきます」
1日開かれたダッカ運輸調整局(DTCA)の第13回理事会で、DSCCのモハマド・サイード・ココン市長は述べた。

6月19日に開かれた前回理事会では、2カ月以内に歩道を占拠者から解放し、違法車両を特定、撤去するため、12人のメンバーから成る特別委員会が結成された。

ココン市長が委員長に、DNCCのMd・アティクル・イスラム市長やダッカ警視庁(DMP)警視総監らがメンバーになった。

会議ではDTCAのコンドカル・ラキブル・ラーマン局長が、DSCCは11月19日までに32箇所で違法占拠した屋台を撤去し、10.35キロメートルの歩道を取り戻したとする報告書を提出した。また、およそ29.65 kmの歩道が利用可能になったとした。

撤去作戦は主にグリスタン、パルタン(Paltan)、モティジール(Motijheel)、ショドルガット(Sadarghat)、エスカトン(Eskaton)、ジャトラバリ( Jatrabari)、ニューマーケット(New Market)、エレファント通り(Elephant Road)、キリガオン(Khilgaon)で行われた。

DNCCも同様の作戦を実施し、ウッタラ(Uttara)やグルシャン(Gulshan)、キルクヘット(Khilkhet)、カルワンバザール(Karwan Bazar)、ミルプール(Mirpur)、モハカリ(Mohakhali)、シュヤモリ(Shyamoli)、アガルガオ(Agargaon)地区でおよそ16kmの歩道を開放した。

報告書には作戦の日付や場所が記載されている。

2日、報告書に記載されたグリスタン、パルタン、モティジール、ファームゲート、グリーンロード、カルワンバザールを訪れた特派員は、歩道に多くの行商人がいる事実を目の当たりにした。

歩行者の苦労はまだ終わりではなかった。

情報筋によると、DSCC市長はこの問題に対し、行商人の数が増えており、朝には市内全体が市場に変わるようだと不満を表明したという。

「各警察署が当該地区の継続的な監視を続けない限り、歩道を違法な屋台から守ることは不可能です」
情報筋は市長の言葉を引用した。

また、会議に出席したダッカ警視庁のMd・シャヒクル・イスラム警視総監は、歩道を継続的に監視するため、各警察署に必要な人員や車両などの支援が追いついていなかったと述べたという。

市内にはおよそ440kmの歩道がある。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Dec 3 2019
https://www.thedailystar.net/frontpage/dhaka-hawker-eviction-drive-never-works-1834972
翻訳:吉本
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