日本の融資で肥料工場建設

日本の融資で肥料工場建設
【The Daily Star】バングラデシュは3つの外国金融機関から13億ドル(1443億円)の融資を受け、大規模な尿素肥料プラントを建設する。

国際協力銀行(JBIC)、三菱東京UFJ銀行(MUFG銀行)、香港上海銀行(HSBC)からの融資は、国内最大の外貨融資となる。

国有バングラデシュ化学工業公社(BCIC)はこの資金を使い、ゴラサル・ポラッシュ尿素肥料プロジェクトを実施する。

建設されるプラントは、BCICの最も古い2つのプラント、尿素肥料工場とポラッ​​シュ尿素肥料工場の後継プラントとなる。

新プラントの年間生産量は92万4千トンで、現在の3倍の能力を持つ。

だが、環境により優しく、燃料効率の高い技術を導入するため、使われる天然ガスの消費量は同じ量のままだ。また、製品の品質も高まり、農業生産性を大幅に改善するとされている。

国内の食糧生産に対する意欲増加に伴い、化学肥料の使用も年々増加している。中でも尿素肥料の使用が最も多い。2018-19会計年度には550万トンの化学肥料が使われたが、その約半分、255万トンを尿素肥料が占めた。

1日夜、BCICとHSBCがインターコンチネンタルダッカで開いた融資文書交換式で、新工場に関する情報が発表された。

取引契約は11月22日、BCICと3つ金融機関の間で署名された。総融資のうち、HSBCは3億ドル(333億円)、残り2行で10億ドル(1110億円)を提供する。

融資期間は14年間、そのうち4年間が工事期間、残りの10年が​​返済期間となる。

ヌルル・マジド・マウムド・フマユン工業相は式の中で、プラントは近代的で、洗練され、エネルギー効率が高いと述べた。また、化石燃料を燃やすときに放出される二酸化炭素を捕捉するバングラデシュ初の肥料工場になるとした。

「その結果、尿素肥料の生産量が10%増加し、1日あたり2800トンの粒状尿素を生産します。これは、既存の2つの肥料工場の約3倍に当たります」

また、バングラデシュと日本は、工業やインフラ、通信、ICT、農業、繊維、電力、健康、教育、その他の分野でも協力していると述べた。

「より低コストのため、新しいプラントで作った尿素肥料は農家にたくさん使われると確信しています」

カマル・アーメド・モジュムダー副大臣は、プラントが国内の肥料需要の増大に応えられると喜んだ。

伊藤直樹日本大使は、これが二国間関係のマイルストーンと成功物語になるとした。
 「両国の協力により、今後、多くの成功事例がもたらされるでしょう」

また、バングラデシュの経済発展に貢献する様々なメガプロジェクトの実施に協力してくれた日本企業に謝意を表した。

【中略】

文書によると、新プラントは25年間の経済寿命を持ち、肥料の輸入を減らし、年間1億ドル以上の外貨流出を節約し、現在の外貨準備高の安定性を維持することが期待されている。

また、直接的に約1千の雇用を生み出すとされる。

産業省のMd・アブドゥル・ハリム次官やBCICのMd・ホイウル・クアイム総裁、プロジェクト責任者のMd・ワジアワ・ラーマン・モリック氏も挨拶に立った。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 3 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/govt-build-mega-fertiliser-factory-1835023
翻訳:吉本
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