セラミック産業で10万人雇用

セラミック産業で10万人雇用
【The Daily Star】複数の産業が流動性危機と高い貸出利率に苦しむ中、セラミック業界では2017年以来、毎年平均5つの新工場ができている、と業界関係者はいう。

着実な経済成長と消費者の購入増加の波に乗り、15工場が推定300億タカ(396.4億円)の投資を行い、パイプラインを持つに至った。

これらの工場は今後4年以内に操業開始予定で、10万人近くの雇用が創出される。

2年前にタイルと衛生陶器で市場に参入したアキジ(Akij)セラミックスは、食器工場を設置するため、新たに50億タカ(66.1億円)の投資を行った。

「すでに機械を輸入し、設置しているところです」
モハマド・コウルシェド・アラム販売マーケティング部長は話す。

バングラデシュセラミック製造輸出業者協会(BCMEA)のデータによると、同工場は2500万点の食器を作ることを目標としており、それにより、最大手のモンノ(Monno)セラミック産業と肩を並べることになる。

アラム氏によると、食器類は海外市場で大きな可能性があるため、輸出と国内販売を同時に行うという。

国内最大の複合企業の1つメグナ(Meghna)産業グループは、40億タカ(52.9億円)を投資して、ナラヨンゴンジ(Narayanganj)経済特区にタイル工場を建設する。

「来年半ばには商業生産を始めたいと思っています」
グループのモスタファ・カマル会長兼社長は話した。

セラミックスは、工場設立に15から20億タカ(19.8から26.4億円)が必要な資本集約的なビジネスだ。

現在、54のセラミック工場でタイルや食器、衛生陶器を製造している。

BCMEAのデータは、タイルや衛生陶器の国内需要は既存の生産能力よりも高いことを示す。

3つのタイルメーカー、エクセレントセラミック産業、ハイテクセラミック、トップワンセラミックが3カ月以内に市場に参入する。

アキジセラミックス、JBセラミックス、バングラデシュセラミック産業、新中元セラミックス、サルマノセラミックスの5社は、来年生産開始の予定だ。 BCMEAによると、4つの新会社やタイルメーカーが、2021年に商業生産を開始する予定だという。

「セラミック製品の国内需要は増加しています。 輸出企業ですら国内市場での商品販売を目指しています」
BCMEA事務局長でFARRセラミックス部長のイルファン・ウディン氏は話す。

工場設立に少なくとも15億タカ(19.8億円)必要だが、それでも新しく進出する企業は国内外でのビジネス見通しを立てていると話した。

BCMEAのシラジュリ・イスラム・モラー会長は、セラミックスは新興産業だが、輸出の大きな可能性があるとする。

「20年前、セラミックスは輸入に頼らなければなりませんでした。今では食器や衛生陶器はほぼ国内産です」
中国ーバングラセラミック産業の社長でもあるモラー氏は話す。

パイプラインを持つ企業が生産を開始すると、バングラデシュは2025年までにセラミック輸出で10億ドル(1110億円)の利益を上げることができるという。

2017-18会計年度以降、政府が輸出に10%の現金インセンティブを与えたことを歓迎するモラー氏だが、25%であれば輸出を大幅に押し上げると考えている。

業界関係者によると、バングラデシュでは一般的な特恵関税制度(GSP)の下、欧州市場で免税アクセスがあり、それによりセラミックスの輸出を増やすことができるという。

入手が容易な天然ガスと安価な労働力は、バングラデシュが他国と競争するときの2つの優位性だ。だが、業界には熟練労働者不足が大きな問題として横たわっている。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 8 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/15-new-factories-create-1-lakh-jobs-1837330
翻訳:吉本
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