カニーズの優しいバス

カニーズの優しいバス
【Prothom Alo】1台の年季の入ったBRTC(バングラデシュ道路交通公社)バス、だがこのバスはとりわけ女性と子どもに優しい特別なバスに再設計さた。男性も乗ることができる。

バスには1つのドアと、女性、子ども、障害者専用の座席が15ある。また、車椅子スロープと折り畳み式の座席を確保するため、通常座席数を52から47に減らした。さらに、妊婦や授乳中の女性の特別席やカーテンが装備され、ストリップライトや携帯電話の充電機を設置している。

建築家のカニーズ・ファテマさんが、オランダに本拠を置くバーナード・ファン・レア財団の資金を基に、彼女の会社が行う『子どもたちの愉快な乗り物(CARE)』プログラムの下で設計した。 改装は8月に完了し、バスの運行準備は整った。

カニーズ・ファテマさんは国際移住機関(IOM)のサイトプランナーだ。彼女の夫である建築家のルベート・ウル・ラーマンさんや、アドホラ・プロティティさんが仕事を手伝った。

古いBRTCバスを女性と子どもに優しい乗り物に変えることは、それほど費用のかかる取り組みではなかったと、カニーズさん。

彼女は2016年に創業した『デショジョ(Deshojo)』と呼ばれる社会的企業を持っている。このプロジェクトに取り組むアイデアは、どのようにして頭に浮かんだのだろうか?

「子どもが性的嫌がらせを受ける事件は、ソーシャルメディアでよく議論されました。子どもは母親と一緒にバスに乗りました。席がなかったため、男が膝に乗せ、性的暴行を加えました。このような事件があふれています」

Kaneez seated in the bus designed by herself. Photo: Collected

 
2016年の終わり、カニーズさんはバーナード・ファン・レア財団によるアーバン95チャレンジについて知った。競技テーマは、3歳児の平均身長である95センチメートルの高さから、都市をどのように経験するかだった。子ども目線で見たとき、都市を計画するために必要な変更点は何であるかを求められた。 カニーズさんは交通危機と、それが子どもの精神的、肉体的健康へ与える影響について、調査を開始した。

「競技の準備のため、複数の人と話しました。そこで、たくさんの人が苦い経験のため、バスに乗るのを止めたことを知りました。彼らはCNG自動人力車に乗るか、外出を制限していました」
カニーズさんは話す。

「このような毎日の乗車危機の中で、女性や子ども専用バスは、現実的な解決策ではないことに気付きました」
当時BRTCの会長であったファリド・アーメド・ブイヤン氏が、このプロジェクトを引き受けてくれたという。

プロジェクトの様々な段階で、ザキール・イスラムさん、タリク・ビン・ユースフさんなどが手伝ってくれた。カニーズさんは、BRTCやアポロエンジニアだけでなく、家族の力強い支援についても言及した。

「今回は古いバスで仕事をしました。プロジェクトが成功すれば、さらに発展させます」
カニーズさんは補足した。

Bangladesh News/Prothom Alo Dec 23 2019
https://en.prothomalo.com/youth/news/206890/Kaneez-s-women-and-children-friendly-bus
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #BTRC #カニーズ・ファテマ #バーナード・ファン・レア財団