静かなダッカ

静かなダッカ

【Financial Express】国内でコロナウイルス感染者が見つかり、教育機関が閉鎖になったことで、2千万人都市ダッカの通りはひっそりとしている。

学校や大学、さらには研修センターなど、教育機関が予定外に閉鎖したことを受け、多くの学生がダッカを離れ、通常の賑やかさとは異なる風景だ。

公共交通や自家用車などの車両はまばらで、いつもの交通渋滞が消えてしまった。

「どの通りでも交通渋滞がないので、ハズラット・シャージャラル国際空港からマリバグ(Malibagh)まで、バイクでわずか15分でした」
フォトジャーナリストのジャベド・ハスダン・チョウドゥリー氏は話す。

コロナウイルスの懸念が高まる中、多くの市民が政府の指示に従って屋内に留まっているので、通りはストレスなく通ることができる。

いつもなら市民は休日を最大限に活用して、家族と一緒にショッピングモールや市場、フードコート、レストラン、遊園地へ行く。

だが、国父『ボンゴボンドゥ』シェイク・ムジブル・ラーマンの生誕100周年と国家子どもの日で祝日だった17日、シナリオはいつもと全く違っていた。

ボシュンダラ・シティ複合ショッピングセンターやジャムナ未来パーク、ムーチャック市場、ガウシア市場、ニューマーケット、ウッタラ・マスコット・プラザ、ツインタワー・コンコード複合ショッピングセンター、カルナプリ・ガーデン・シティ複合ショッピングセンターなど、市内のショッピングモールでは、訪問者が極端に少ないことが取材で明らかになった。

ウッタラ3区シュワプノ・フードコートにある食料品店経営者のヌルル・アミン・チョウドゥリーさんは、3月8日に国内で初めての3人の感染者が判明したあと、客が減り始めたと話す。
「政府が16日、コロナウイルス拡散予防で、すべての教育機関の閉鎖を発表したため、今日は祝日にも関わらず、フードコートへ来てランチやディナーを食べに来る人はいませんでした」

ヌルルさんは、これまでの祝日に比べて、客は8割方減っていると補足した。

ボシュンダラ住宅地に住むマスドゥル・ホックさんは、これまでは妻や3人の娘と一緒に遊園地やレストランへ行き、ランチやディナーを食べていたという。
「しかし、政府がコロナウイルスのさらなる拡散を防ぐため、公的な集まりを避けるよう指示しているので、今日(17日)は外に出ませんでした」

シャンティナゴールで働いていた交通警察のアサド警部は、通りを歩く市民は他の休日に比べてとても少ないと話した。市民はコロナウイルスの影響で屋内にとどまることを選んだため、車両の動きも非常にスムーズだという。

17日、バングラデシュではさらに2人のコロナウイルス感染者が判明し、感染者は10人となった。

疫学疾病管理調査研究所(IEDCR)によると、そのうちの1人はイタリアからの入国者で隔離され、別の1人は米国からの入国者で、判明以前からコロナウイルスの症状が出て入院していた。

3月8日、IEDCRはバングラデシュで初めて3人のコロナウィルス感染者が出たと発表した。そのうち2人はイタリアからの帰国者で、3人目はその妻だった。だが、3人ともすでに症状は回復した。

3月14日、ザヒド・マレク保健相は、国内でさらに2件のコロナウイルス感染者が見つかったと話した。

3月16日、IEDCRは家族からさらに3人の患者が感染したと発表した。

Bangladesh News/Financial Express Mar 18 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/national/dhaka-gets-quieter-with-thin-presence-of-people-on-streets-1584515308
翻訳:吉本

バングラデシュ #ニュース #コロナウィルス #教育機関閉鎖 #交通渋滞