サイクロンの多大な被害

サイクロンの多大な被害

【The Daily Star】国内沿岸地域に破壊の爪痕を残したサイクロン『アンファン』、クルナ(Khulna)やボリシャル(Barishal)管区の9県100万人以上に影響を与えた。

20日に時速150kmの風速で南西部地方を襲ったサイクロンで、少なくとも12人が死亡し、22万軒の家屋が被害を受けた。また、17.6万ヘクタールの土地の作物や野菜、果物に損害を与え、数百万本もの木を根こそぎにし、養殖場に被害を与えた。

沿岸県では200以上の橋や排水溝が損傷を受けた。

一次推定によると、サイクロンは110億タカ(145.4億円)相当の損害を引き起こしたと、災害対策省のシャウ・カマル上級秘書官は本紙に語った。

また、堤防を突き破った水により、約100の村が水没した。ザヒド・ファルク水資源相は、13県の84ポイントで7.5kmの保護堤防が洗い流されたとした。
「我々はすぐにこれらの堤防を修復します」

沿岸9県とは別に、17の隣接県が多くの被害を受けた。

サイクロンは20日午後にインドのディガ海岸に上陸し、西ベンガル州の一部に被害をもたらした。その後、バングラデシュへ向かい、シュンドルボンを襲った。インド西ベンガル州では72人の命が奪われた。

シャウ・カマル氏は、アンファンは非常に大きなサイクロンだったが、死傷者や損害を最小限に抑えることに成功したと述べた。
「自然災害に対処するため、公的代表者と軍が調整委員会を結成しました。そして、バングラデシュが自然災害に取り組むロールモデルであることを再び証明しました」

サイクロンは26県を襲い、そのうち3~4県は特にひどい影響を受けたという。

サイクロンが海岸を襲うまで、19県の1万4636カ所の避難所へ240万人以上が移動した。

【中略】

【停電】
昨21日夜まで、ボリシャルとクルナ管区のバングラデシュ農村電化庁(BREB)の顧客500万人以上が、停電を余儀なくされた。

「サイクロンが襲ったことで約1500万人が停電の影響を受けましたが、昨晩まで1千万人分は回復しました」
BREBのマジ・ゲン・モイン・ウディン長官は本紙に語った。

【ユネスコ世界遺産シュンドルボンの被害】
森林局は当初、サイクロンの矢面に立ったシュンドルボンの被害程度を評価できなかった。

森林局のアミール・ホセイン・チョウドゥリー管理委員長は、主に多くのケウラの木が根こそぎにされ、森にある65の淡水池すべてが海水であふれたことが判明したと述べた。

Mdシャハブディン環境森林気候変動相はビデオ会議で、政府はマングローブ林の被害の程度を調べるため、4つの委員会を結成したと述べた。委員会は3営業日以内に報告書を提出するよう求められたという。

※クルナ、ボリシャル管区特派員による寄稿

Bangladesh News/The Daily Star May 22 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/amphan-inflicts-massive-damage-1904977
翻訳:吉本

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