メトロ工事に遅れ

メトロ工事に遅れ

【The Daily Star】国内初のメトロ鉄道プロジェクトであるMRT6号線の作業がこれ以上遅れれば、来年12月の完成期限に間に合わない可能性がある。

約2カ月の閉鎖中、建設作業はわずか0.55%しか進まず、制限解除後に現場に戻った労働者はわずか15%だった。

プロジェクト実施主体のダッカ高速輸送社(DMTCL)は、5月の進捗状況が全体の44.67%だったため、6月中に65%の作業を完了する目標を立てていた。

「新型コロナウイルスの状況がさらに長引けば、2021年12月の期限に間に合わせるのは難しいでしょう」
DMTCLのMANシディク社長は述べた。

2200億タカ(2907億円)で建設されるMRT6号線は、ウッタラーモティジール間を、1時間当たりおよそ6万人を輸送する能力を持つ。

本来の実施期間は2012年から24年にかけてだったが、首相の指示で今年12月までとなり、その後、2021年12月に延長された。

1月7日の担当者会議は、今年のプロジェクト予算に割り当てられた金額で実施することは不可能だということについて議論したと、DMTCLの担当者は述べた。

議事録によると、当局は独立50周年に当たる2021年12月16日にメトロ鉄道を一般公開する予定だった。

だが、遅延の背後には、新型コロナウィルス以外によるものもある。例えば、請負業者が供給した鉄道線路下で使われるベアリングパッドに2回ミスがあり、作業の遅れに繋がった。

「バングラアカデミー近くの建設工事は、ブックフェア開催で、毎年約2カ月間、作業が中断します。これは、計画段階で考慮されるべきでした」
担当者は述べた。

また昨年2月、作業のスピードアップが期待された日本のねじ杭打ち方式を導入したものの、互換性がないことが判明し、数カ月で取りやめになったことも影響した。

DMTCLのMANシディック社長は、完了した工程全てについて言及していないため、プロジェクトの進捗報告は現実を完全に反映しているとは言えないとし、今年の目標を達成する可能性はまだあるとした。

また、日本やイタリア、インドで実施された複数のパーツ作業については報告書に書かれなかったとし、進捗面に大きな飛躍が見えるとした。

建設工事は現在10%以上進み、その数は徐々に増えていくとシディック氏。国内外のエンジニア及び労働者約1万人が作業に関わっているが、作業に参加しているのはそのうち1500人だと述べた。

DMTCLは、労働者がコロナウイルス検査を受けられるブースを設置するよう保健総局(DGHS)に要請したという。

シディック氏は、失われた時間を補うため、ソーシャルディスタンシングルールから逸脱することなく、請負業者がより多くの労働者を雇う可能性があると述べた。

Bangladessh News/The Daily Star Jun 10 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/metro-rail-project-pandemic-holds-back-progress-1911849
翻訳:吉本

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