コロナの脅威が子どもたちへ

コロナの脅威が子どもたちへ

【Prothom Alo】23日に発表されたユニセフ報告書は、新型コロナウィルスパンデミックは、南アジア地域の子どもへの数十年にわたる健康や教育、その他の進展を崩壊させるとし、政府は数百万世帯が貧困に陥るのを防ぐため、緊急の行動を取らなければならないとした。

世界人口の4分の1を占める南アジア地域全体でパンデミックが急速に拡大する中、報告書「リブズ・アペンデット(Lives Upended)」は、6億人の子どもたちや彼らを支えるサービスに対するウィルスの短期及び長期的影響について説明する。

「ロックダウンやその他の措置を含む南アジア全体のパンデミックの副作用は、多くの点で子どもたちに損害を与えています」
ユニセフ南アジア地域所長のジーン・ゴフ氏は述べた。

「しかし、経済危機が子どもたちに与える長期的な影響は、もっと大きな規模になるでしょう。今、緊急行動がなければ、新型コロナウィルスは全世代の希望と未来を破壊する可能性があります」

報告書は、予防接種や栄養供給、その他重要な保健サービスは混乱し、今後6カ月間で最大45万9千人の子どもと母親の命を脅かす可能性があるとする。

ユニセフはバングラデシュでの予防接種プログラムを強く支持しているが、ロックダウンの中、サービスへのアクセスが限られており、親が感染する恐れがある。実際、定期予防接種を4月に受けたのは半数に過ぎなかった。

また、ユニセフは全国の保健施設に新型治療用ミルクを提供するが、1~5月にかけて、深刻な急性栄養失調に苦しむ子どもたちへのサービス提供は75%減少した。

5月に発表されたジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生校の調査は、パンデミックの最悪のシナリオでは、バングラデシュの5歳未満の2万8千人以上の子どもが死亡する可能性があるとした。

バングラデシュのユニセフ代表のホズミ・トモオ氏は、新型コロナパンデミックに対応しながら、子どもたちへの波及効果について緊急かつ同時に対抗措置を講じなければならないと述べた。

「私たちは、両親や医療従事者が安全・安心であると感じられることで、救命予防接種と栄養供給を継続する必要があります。また、できるだけ早く安全に学校を再開する必要があります」
ホズミ氏は、これらを含め重要問題について政府と緊密に協力していけるとした。

【中略】

一方、新型コロナウィルスによって引き起こされた経済混乱は、地域全体の世帯に大きな打撃を与えている。大規模な失業や賃金削減は、海外出稼ぎ労働者からの送金減少と一致する。

ユニセフの予測によると、今後6カ月間で1億2000万人もの子どもたちが貧困と食糧不安に追い込まれ、すでに貧困に分類される約2億4千万人の子どもたちに加わるという。

貧困家庭への影響を軽減するため、政府は緊急で普遍的な児童手当や学校給食プログラムなどの社会的保護スキームに、多くの資源を向けるべきだと報告書は記した。

【後略】

Bangladesh News/Prothom Alo Jun 24 2020
https://en.prothomalo.com/bangladesh/600m-south-asian-children-threatened-by-covid-19-unicef
翻訳:吉本

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