中小企業を支援するIFC

中小企業を支援するIFC

【Financial Express】世界銀行グループの国際金融公社(IFC)は、新型コロナウィルスの影響を受けた中小企業(SME)や企業を支援するため、プライム銀行への融資を通じて、バングラデシュの数千人の雇用を維持する支援を行っている。

IFCからプライム銀行への3500万ドル(38.8億円)の融資は、中小企業の事業継続を支援するための重要な運転資金を提供するものだ。バングラデシュ連合ニュースはプレスリリースを引用して報じた。

中小企業はバングラデシュ企業の90%以上を占め、成人人口の20%以上を雇用する。

この融資パッケージは、コロナ禍の企業の事業継続を支援することを目的とするIFCの80億ドル(8879億円)の新型コロナ緊急融資枠の一部だ。

新型コロナに対応するワーキング・キャピタル・ソリューション(WCS)プログラムの下で実施されるもので、世界規模で新興市場の銀行に20億ドル(2220億円)を提供し、苦境に立たされている企業を支援する。

同じ世界銀行グループの国際開発協会(IDA)の民間部門ウィンドウ(IDA PSW)ブレンデッド・ファイナンス・ファシリティもまた、バングラデシュを含む対象国において、2億1500万ドル(238.6億円)を上限とする第一損失保証を提供することで、IFCのWCSプログラムを支援する。

「IFCの新たな融資により、影響を受けた企業に重要な運転資金や貿易金融、外国為替の流動性を提供することが可能になります」
プライム銀行のラヘル・アーメド社長兼CEOは述べた。

「今回の新たな資金注入により、特に輸出入ベースの中小企業やその他の法人顧客、そしてこれらのビジネスに依存している何千ものサプライヤーや従業員に対し、当行が支援の手を差し伸べることができるようになります」

プライム銀行は2014年からIFCの取引先となっているバングラデシュを代表する民間商業銀行の一つだ。

「世界が直面している未曾有の危機であり、公衆衛生危機とそれに伴う経済的課題に対処するため、あらゆる手段を取る必要があります」
IFCアジア太平洋地域金融機関グループのロージー・カンナ産業ディレクターは述べた。

「中小企業は、GDP全体への貢献という観点だけでなく、雇用創出の観点からも重要な役割を果たしており、パンデミックが中小企業に与える影響に対処しなければなりません」

Bangladesh News/Financial Express Oct 22 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/ifc-supporting-smes-of-bangladesh-during-pandemic-1603376682
翻訳:吉本

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