クレカの利用急増

クレカの利用急増

【Financial Express】バングラデシュ国内の商業銀行や金融機関のクレジットカードの利用は、1年前に比べて50%の勢いで伸びるなど急増している。

バングラデシュ銀行(BB)の統計資料によると、2019年8月に103.5億タカ(136.8億円)だった取引量は、今年8月155.2億タカ(205.1億円)となった。

取引件数は1年前より減少したが、取引量が増加しているという。

4~6月のコロナ禍の最盛期にはクレジットカードの利用料は大幅に減少したが、その後、7~8月にかけて大幅に増加した。

銀行員や専門家は、国の経済活動再開後、市民が請求書の支払いや買い物をクレジットカードで行うようになったことで、取引量が増加したと見る。

一方、デビットカードの利用率は前月より減少した。8月の取引件数は、前年8月比12%減だった。

BBによると、19年8月のデビットカードを通じた取引量は1507億タカ(1991.4億円)だったが、20年8月は1320.2億タカ(1744.6億円)だった。また、19年8月は195.5万件だった取引件数は、20年8月は172.9万件に減少した。

BBのデータによると、今年8月の銀行や金融機関のプリペイドカードの利用が、2019年8月より減少していることも明らかになった。1年前は14.6億タカ(19.3億円)だったが、今年は10.8億タカ(14.3億円)だった。

BB関係者によると、20年7月のプリペイドカードの利用は19.9億タカ(26.3億円)と過去最高を記録したという。

BBのデータは、162万人がクレジットカード、1999万人がデビットカード、59万人がプリペイドカードを使用していることも明らかにした。

【中略】

バングラデシュ競争委員会によると、今年8月までのバングラデシュの電子商取引(e-コマース)の規模は1661.6億タカ(2195.7億円)だったが、これは2016年の29.67倍の金額だという。

政策対話センター(CPD)調査主任のコンドカル・ゴラム・モアッゼム博士は、ソーシャル・ディスタンシングやデジタルプラットフォームに対する市民の態度の変化が、クレジットカードの使用を促進したと本紙に語った。

また、コロナ禍の影響で多くの市民の収入が圧迫されたため、彼らはデビットカードやクレジットカードで購入や請求書の支払いを選択したという。

市民がより多く消費をすることが国の経済を成長させ、大規模ショックから回復する役割を果たすため、経済にとって良い兆候だと、モアッゼム博士は補足した。

Bangladesh News/Financial Express oct 23 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/bangladesh-sees-surge-in-credit-card-use-1603423758
翻訳:吉本

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