ASEANへの医薬品輸出

ASEANへの医薬品輸出

【Prothom Alo】バングラデシュは技術や非関税障壁に対処すれば、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場への医薬品輸出量は、今後4年以内に現在の6000万ドル(66.6億円)から12億ドル(1332億円)に達する可能性がある。22日に外務省が主催したウェブ会議で講演者らが述べた。

彼らは、バングラデシュがASEAN市場に参入する可能性は高いと指摘する。

ASEAN市場に医薬品を売り込むためには、一国で行う製品フェアを頻繁に開催し、バングラデシュ企業が出店する必要があるとした。

外務省のマスド・ビン・モメン次官が司会を務めたウェブ会議には、東南アジア諸国に赴任する大使や高等弁務官、ASEAN諸国とビジネス上の利害関係を持つ様々な商工会議所や輸出業者団体の代表、外務省や商業省、バングラデシュ貿易関税委員会の高官らが参加した。

ダッカ大学経済学部のセリム・ライハン教授が、「ASEAN諸国とバングラデシュのビジネス連携の拡大」と題した基調講演を行った。

モメン氏は、バングラデシュと東南アジア諸国とは歴史的、伝統的、地理的、戦略的に相補性があるため、非常に密接な商業的、文化的なつながりがあると述べた。

また、今年中に輸出額600億ドル(6兆6600億)という政府目標を達成するためには、東南アジア諸国との関係を改善しなければならないとした。

ライハン氏は、バングラデシュは東南アジア諸国との結合によって大きな利益を得ることができると指摘した。それにより、バングラデシュは輸出志向の製造戦略に焦点を当て、輸出の多様化を促進することができるとした。

また、現在、ASEAN諸国への輸出は非常に少ないとし、製品の多様化に続き、これらの国々の市場とニーズの評価を行うことで、バングラデシュは望ましい結合プロセスを加速させることができると述べた。

輸出の多様化における5つの課題としてライハン氏は、a) 政策やプログラムにおける衣料品産業への偏り、b) 非衣料品産業に打撃を与える不十分な政策や戦略、c) 非衣料品産業に対する弱い集団行動、d) 非衣料品産業に不釣り合いな影響を与える高額な事業コストを伴う環境、e) 低い生産性と不十分なスキル開発につながる衛生・教育への公共支出の低さを挙げた。

バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)のルバナ・ホク会長は、ブロックとしてのASEANは2030年までには世界第4位の経済圏となり、その市場に参入するためにバングラデシュは、ASEANに有利な原産地規則条項を含むFTAの締結を交渉すべきだと述べた。

Bangladesh News/Prothom Alo Nov 23 2020
https://en.prothomalo.com/business/local/pharma-exports-to-asean-countries-likely-to-reach-12b-by-4-years
翻訳:吉本

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