リマ バーマンさんは家の壁に恐竜を描いた。いたずらではない。彼女はアルポナと呼ばれる伝統芸術で、家を魅力的な姿に変えたのだ。
リマさんの家のようにチャパイナワブガンジ県(Chapainawabganj)ナコレ郡(Nachole)ティコイル村の50軒以上の家は、あらゆる世代の女性によって描かれたカラフルな模様で装飾されている。
家の外壁の美しい模様は人々の注目を引き、"アルポナ・グラム"として有名になった村は、県中心部から27キロも離れている。
模様は家の中の壁や床にも描かれている。
Another woman working inside a similar home nearby. Many women in the village decorate the walls of their home with such colourful motifs, attracting visitors. Photo: Rabiul Hasan
10学年のリマさんの祖母ダイクオン バラ バーマンさんは長年この模様を描いてきた。子ども時代やその後も米粉、小麦粉、チョークの粉、ターメリック、朱を水に溶かしたものでモチーフを描いた。
だが今は化学塗料が地元マーケットで手に入るので、娘や孫娘は家の装飾にそれを使っている。
最近訪問した特派員は、村のヒンドゥー教徒の全ての住居の壁にアルポナの絵が描かれているのを目撃した。
村人の3分の1がヒンドゥー教徒で、その他の人は彼らの装飾を喜んでいる。
主婦のバンドナ バーマンさん、ナヤンモニ バーマンさんは、ドゥルガプージャ、スワラスワティプージャ、ラクシュミプージャ、カリプージャのような宗教行事やナバンナ、ボヘラボイジャック、結婚式といったお祝い事があるとよく家を装飾すると話す。
「子どものときからこれ(アルポナ)を見ています…。村の女性や女の子はずっと伝統芸術を生かしています」
農家のラビンダラナス バーマンさんは話した。
県内や近隣県の様々な地域から多数の訪問者が民間アートを見にやって来る。
リマさんは祖母から絵を学んだという。
近隣のカジョルケシャル村のNGO職員アイリン アクテルさんは、装飾工芸を見るためだけに"アレポナ・グラム"をよく訪れる。
「お金持ちや貧乏関係なく、この装飾はヒンドゥー教徒の全ての家で最も重要なものです」
伝統は1つの世代から次の世代へと受け継がれているとアクテルさんは話した。
村はこの伝統的なアルポナと地域の調和で有名だ。ネジャムプールユニオンのニタイ チャンドラ バーマン前議長は話した。
バングラデシュ/The Daily Star 02 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/village-alpona-1323910
翻訳:米澤
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