総額190億ドル承認

総額190億ドル承認
前例のない動きのなか、政府は昨日1日でルプール原子力発電所、ジャムナ鉄道橋を含むいくつかの大型プロジェクトを承認した。総額1兆5271億2千万タカ(190億9千万ドル:2兆1916万円)に上る。

プロジェクト費用の約76%がロシア、中国、日本から融資される。

「バングラデシュの歴史上このような大型プロジェクトをいくつも承認するのは前例がありません」
AHM ムスタファ カマル計画大臣は省内のNEC講堂で行われた国家経済会議(Ecnec)の会合後、報道陣に話した。

承認済みの巨額費用は今会計年度の年次開発プログラム(ADP)を上回る。

シェイク ハシナ首相が議長を務めたEcnec会合は、バングラデシュ史上最高額の費用となる1兆1309億3千万タカ(142億2196万ドル:1兆6235億8千万)に上るルプール原子力発電所プロジェクトを承認した。

プロジェクトの提案書によれば、ロシア政府の輸出信用は9104億タカ(1兆3069億円)か、プロジェクト総費用の85%を出資し、バングラデシュ政府が残りを負担する。

バングラデシュはすでに2016年7月開始の2400メガワット原子力発電所の1次作業のため、5億ドル(571億円)を受け取った。このプロジェクトは2025年12月に完了する予定だ。

計画大臣はパキスタン政権時代に2つの原子力発電所の建設が計画されたと話した。1つは現在のバングラデシュである東パキスタンに、もう一方は西パキスタンだったという。

原子力発電所は西パキスタンに建設されたが、バングラデシュには建設されなかったとカマル大臣。パキスタンには現在4つの原子力発電所があり、世界に67ヶ所ある。

将来的には世界の168ヶ所に原子力発電所が建設されると大臣は話した。

計画省関係者によると、発電所は次世代原子炉を使用し、寿命60年で20年延長の余地があるという。

原子炉は改良型安全装置を装備し、重大または緊急事態に72時間作動が可能な受動的安全システムが使用できる。関係者は補足した。

計画省の報告によるとロシアが放射性廃棄物や工場の使用済み燃料を引き取るという。これは合意書で詳細に記され、協力合意の契約文書が作成中だ。

Ecnecは昨日ボンゴボンドゥ橋に沿った別の鉄道橋の建設を、費用973億4千万タカ(1397億7万円)で承認した。

JICAから772億4千万タカ(1109.1億円)が融資され、プロジェクトは2023年12月に完了する予定だ。

計画省の報告書によると、現在の多目的橋は列車の負荷やスピードを考慮すると限界がある。

Ecnecは昨日2050億1千万タカ(2943.7億円)に上る電力送電システムの拡大と強化という、もう1つの大型プロジェクトを承認した。中国が1384億4千万タカ(1987億円)、総額の68%を融資する。

このプロジェクトによって132キロボルトと33キロボルトの地下ケーブル網がダッカ市(Dhaka)とナラヤンゴンジ市(Narayanganj)に配置される。現在ハティルジヒール地域の頭上にある送電線は地下に移される。

このプロジェクトがシステムの無駄を削減し、人々はより良いサービスを受けることができると計画省は話した。

この計画は2021年に完了する予定だ。

Ecnecは昨日さらに938億5千万タカ(1347.6億円)に上る他の9つのプロジェクトを承認した。

ADBはこのプロジェクトのうち3つに、340億6千万タカ(489.1億円)を出資する。

バングラデシュ/The Daily Star Dec 07 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/projects-involving-19b-given-nod-1326301
翻訳:米澤
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