生物界で最もジャンプする動物たちから影響を受けたジャンプロボットは、将来、地震や建物の倒壊が起こったとき、救助活動を手助けできるだろう。火曜日、アメリカの科学者が話した。
サルトという名前の10インチ(26センチ)のロボットはウシガエルより高く、アフリカに生息する霊長類ガラゴ(ブッシュベビー)と同じくらいの高さまで飛ぶことができる。
ジャーナル・サイエンス・ロボティクスによると、ロボットは1秒以内に1メートルジャンプできるという。
これは人間より高いが、ロボットでは最高の高さではない。他のロボットは1回のジャンプで3メートル以上飛ぶことができるものもある。
サルトは垂直方向のジャンプの俊敏さが1番で、1回のジャンプの時間あたりの高さでは最高値だと研究者たちはいう。
「垂直方向のジャンプの俊敏さを持たせるために、高くそして素早く飛べなくてはなりません」
カリフォルニア大学バークレー校の研究者で、この研究の筆頭著者ダンカン ハルダン氏は話す。
「サルトは0.58秒で1メートルの高さまで飛ぶことができ、すぐに次のジャンプの準備ができます」
共同著者のジャスティン イン氏はいう。
これは垂直方向のジャンプへの俊敏さが、今までのロボットの記録より高い1秒あたり1.75メートルの高さまで到達できるということだ。
ガラゴの垂直方向のジャンプの速さの78%に達すると報告書は述べている。
"地上の障害物上の跳躍移動"を意味するサルトは、3.5オンス(100グラム)の重さがある。
足が1本のサルトは床から飛ぶことができ、前にひっくり返り、そして壁を蹴り、より高いところまで到達する。
研究者は瓦礫や粗い地面を容易に案内できるロボットを提供することで、救助の手助けとなることを願っている。
「このロボットを作るきっかけは、カリフォルニア州メンロパークにある米国連邦緊急事態管理局の都市捜索救助訓練場の緊急救急隊員たちと話しをしたことでした。彼らは倒壊した建物を想定した巨大な瓦礫の山に立ち向かっていました」
ハルダン氏は電話で記者に話した。
「私たちの目標は捜索・救助ロボットを瓦礫に妨げられないくらい小さくすること、崩壊した建物の様々な破片の上を素早く動けるようにすることでした」
ロボットは崩壊した建物から人間を引っ張り出すための十分な力はないが、閉じ込められた人の位置を救助隊に教えるセンサーを搭載することはできるだろう。
この1本足のロボットは研究所の実験のために開発され、実際に使用できる段階ではない。
バッテリー寿命も問題だ。バッテリーはロボット本体の17%を占め、1度の充電で2分間しか機能しない。
「成し遂げたい目的によって、飛べる高さにあったバッテリーに交換することになるでしょう」
ハルダン氏は話した。
この研究はアメリカ陸軍研究所とアメリカ国立科学財団が出資している。
バングラデシュ/The Daily Star Dec 08 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/high-jumping-robot-could-aid-quakes-1326745
翻訳:米澤
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