7~10月の税収が4987億4680万タカ(7245億466万円)となり、前年より18%増加した。税務職員の取り組みや政治的な安定、輸入の増加が拍車をかけた。
国家歳入庁(NBR)の予備統計資料を元にバングラデシュ銀行がまとめたデータによれば、10月の税収は1343億9千万タカ(1952億2167万円)と昨年同月に比べ20%上昇した。NBRはまだ最新徴収データを発表していない。
「我々は健全なスタートを切りました。経済の様々な指標が良い方向に進展しました。あらゆる分野でその結果が見られるでしょう」
Md ノジブル ラーマン国家歳入庁長官は話した。経済は前会計年度で7%以上成長したという。
ラーマン長官は今会計年度末、成長はさらに加速するだろうと予測する。
「局長は対策を改善しました。みんなが成長の高まりに期待しています」
ラーマン長官は税金を徴収する取り組みも増加していると補足した。
年間開発プログラム(ADP)の実施により、税収はこの先数ヶ月で増加するという。そして融資の増加によって税収が増えると予測した。
「さらに輸出入でも成長が見てとれます」
中央銀行のデータによれば、バングラデシュは7~10月、143億9千万タカ(209億364万円)の商品を輸入し、前年比で8%増加となった。
輸出促振興局によると、7~11月の輸出は6.3%増加したという。
政策研究機関のアシャン H マンスール局長は、税収の増加は輸入の増加、政治的な安定、国際市場の物価上昇が寄与したと話した。昨年より改善しているという。
税収増加率は、前会計年度の7~10月は13%だった。
安い物価が昨年の輸入と税収に影響を与えたとマンスール局長。
昨年はストライキと封鎖が経済に影響したが、2016年は政治的安定が継続的な国内需要を支えたという。
特に今年度はタバコの付加価値税の徴収が増加した。NBR高官は話す。
NBRはVAT(付加価値税)の徴収に重点を置き、さらに課税範囲を広げることを目標にしているとラーマン長官はいう。
「我々はさらに直接税の税収増加を期待しています」
納税者識別番号の電子登録の増加と、オンラインの納税申告書管理の発足について話した。
税収の増加にも関わらず、全体の徴収目標は“期待しすぎだったため”達成しそうにないとマンスール局長。
来年6月末までの今会計年度の税収目標として政府は、2兆315億2千万タカ(2兆9519億3398万円)を掲げた。2015-16会計年度の税収合計1兆5551億8千万タカ(2兆2597億8020万円)より31%高い。
10月までの全体税収は目標の4分の1だった。だがラーマン長官は職員と共に、年度末までに目標に到達することを期待していると話した。
「その日の終わりまでに我々は目標を達成します」
バングラデシュ/The Daily Star Dec 13 2016
http://www.thedailystar.net/business/tax-receipts-rise-18pc-political-calm-1329334
翻訳:米澤
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