立ち退き恐れる紅茶園

バングラデシュ北東部、ホビゴンジ(Habiganj)県チュナルガット(Chunarughat)郡の4ヶ所の紅茶園の労働者たちは、経済区設立への抗議活動が1年になるのを機に、様々なプログラムを開催した。

4カ所はチャンドプール紅茶園、ランゴンガ紅茶園、ベガムカーン紅茶園、ジュアルバンガ紅茶園だ。

労働者たちはバングラデシュで最も疎外され、恵まれない立場にいる集団の1つだ。家族の誰かが働いている限り居住が許される、小さな草ぶき屋根の泥でできた家に住んでいる。

5人家族の世帯主でアティット・バクティさん(54歳)は、もし経済区ができれば、政府や人々の善意の助けがなければ飢えてしまうと話す。

登録労働者は日当最低賃金である85タカ(127円)を稼ぐが、それは世界で最も安い。紅茶園労働組合のチャンドプール紅茶園地区のサドン・サンタル会長は話した。

政府は目的の達成のため、政治的な影響力を使っている。バングラデシュ紅茶園労働者女性フォーラムのジタ・ラニ・カヌ会長は主張する。
「我々は紅茶園労働者がこの動きに抵抗する手助けをしてきましたが、向かい風が強まるばかりです」

経済区を設立する政府の思惑は、新たな紅茶園労働者への差別にすぎない。バングラデシュ・チャスラミック・ユニオン、ラシュカープールバレーのヌリペン・ポール書記長は話した。

「我々は150年以上この土地で農耕してきましたが、未だに自分たちの土地はありません」

バングラデシュ・アディヴァシ・フォーラム中心メンバーで地域住民のスワパン・サンタル氏は、労働者の家族の多くが紅茶園で仕事をしていないため、園内の空いた土地で穀物を育ててしのいでいると話した。

そしてこの土地なしでは、労働者やその家族が生き延びることは不可能だろうと補足した。

郡長でアワミ連盟のアブ・タヘール郡部長は紅茶園労働者の要求は非合法だと話した。

バングラデシュ/The Daily Star Dec 15 2016
http://www.thedailystar.net/country/tea-workers-fear-eviction-1329916

翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #紅茶園 #労働者