バングラデシュ銀行マネジメント機関(BIBM)によれば、ITへの投資は銀行の能率を上げるだけでなく、利益性も改善するという。
バングラデシュの銀行は1タカ(1.5円)をITシステムに投資すると、生産高136タカ(202円)以上を生み出す。一方非IT分野への1タカの投資では、58タカ(86円)の生産高に過ぎない。
1タカのIT投資は16.49タカ(26円)の収入を集め、非IT投資は収入を14.24タカ(21円)増やす。これはBIBMの研究が示したもので、今日のプログラムで公表される。
BIBMのMd・マフバブール・ラーマン・アラム准教授が率いる3名のチームは、2000年~2015年の銀行データ分析と、2013年~2015年まで500名の顧客調査で、この結果にたどり着いた。
アラム氏によれば、金融部門へのIT投資により、結果として収益性をもたらす効率を上げることができるという。
「我々はIT分野へ投資する巨大な余地を持っており、それは我々の事業の能率を上げるだろう」
さらに研究では、IT専門職員に費用をかけることが能率を助けることを明らかにした。2015年、国営銀行でITと非IT社員の割合は最大で1:197、特別銀行で1:506、民間銀行で1:80、外資系銀行で1:34だった。外資系と民間商業銀行の全支店は2012年に電子化された。
2015年末まで、国営商業銀行の96%以上の支店と、国営一般銀行の31.55%の支店が電子化された。
研究によると銀行は昨年、IT処理の運用に113億8千万タカ(169億4054万円)を投じ、2014年の82億タカ(122億671万円)から増加した。この金額は中央銀行のIT費用を含んではいない。
2000年以来、銀行はITシステムに推定約1045億タカ(1555億6121万タカ)を投資した。
全体の顧客満足度は61%で、改善の余地が十分にあることを研究は明らかにした。
ネットバンキングの顧客満足にとって、銀行のデジタル化、処理効率の改善、アフターサポートが重要な要素だと研究は明らかにした。
銀行とその他金融機関は事業運営のため、ここ数年、電子情報システムに頼るようになった。
現在、銀行の事業運営とITを切り離すことは不可能だと報告書は記す。
2015年末、ネットバンキングサービスを提供することが可能だった国内銀行はわずか65%だった。2014年は64%、2013年は61%だった。
2015年、ネットバンキングを通じ、合計2539億タカ(3779億6163万円)が取引きされた。これは前年より16.84%高かった。
2015年、国内にはATMが7371台あり、半分がダッカにある。農村地域にある現金自動支払機は4.84%以下だ。そのATMのうち43%はダッチバングラ銀行が設置した。
8兆3912億タカ(12兆4172億円)以上が昨年ATMで取引された。合計取引回数は1349万回だった。
銀行はすでに3千億タカ(4439億円)を投資し、毎年、新規投資として90億~100億タカ(133~148億円)提供しているとアラム氏はいう。
「経営陣も金融部門への投資確保の重要性を理解する必要があります」
研究によると、デビットやクレジット、プリペイドを含めたカード枚数は、合計919万2千枚に上るという。
バングラデシュ/The Daily Star Dec 18 2016
http://www.thedailystar.net/business/it-boosts-banks-profitability-study-1331680
翻訳:米澤
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