機械輸入上昇、投資減少

機械輸入上昇、投資減少
今会計年度の第1四半期(7~9月)、資本機械の輸入は前年に比べて83%増えたが、産業用タームローン(中長期事業資金貸出)が前年より22%低下したことを2つの指標が示している。

バングラデシュ銀行の信用状決済データに関する公式文書によると、7~10月期の資本機械輸入は21億ドル(2472億3930万円)と、前年同期の11億5千万ドル(1353億3930万円)から上昇した。

資本機械輸入の信用状開設は第1四半期で26.44%増加し、新しい工業設備用機械が輸入されていることを意味する。

資本機械輸入の上昇傾向を考えると、新規の産業化や拡大のおかげで投資は増加するはずだ。だが産業用タームローンの支出は第一四半期、前年の1675億6千タカ(2516億500万円)から1304億5千タカ(1958億8132万円)まで落ち込んだ。

産業用タームローンは2015-16会計年度に9.83%、2014-15会計年度で41.21%増加していた。

民間投資の再燃であれば、資本機械輸入の急増は喜ばしいニュースだっただろうと、世界銀行ダッカ支店ザヒド・フサイン首席エコノミストは話した。

これらに公共事業プロジェクトの輸入が含まれていなければ、納得できる説明を見つけ出すことは難しいとザヒド氏。

民間の産業投資の増加によるものだったはずはない。2016-17会計年度第1四半期の産業用タームローンの純支出が、62%低下したことと一致しないからだ。

輸入税回避のための輸入品の誤分類、または資本の流出によって動機付けられた過剰請求の可能性があると、ザヒド氏はいう。

「公共部門の建設プロジェクトの輸入が、成長をけん引した可能性も否定できません」

もし実際にそうならば、資本機械輸入の大きな増加は、民間部門の投資傾向を何も反映していないという。

通常、場外市場と公式レート間の為替相場の差は、1タカ(1.5円)以内を保っている。だが数カ月前に差は1タカを超え、現在は5タカ(7.5円)以上だ。

大きな差は国から資本が流出している可能性を示しているという。

7月~11月1週目の場外市場のタカ相場は、対ドルで80.9タカ~81.7タカ(121.4円~122.7円)だった。公式レートは78.4タカ(117.7円)だった。

場外市場のレートは11月から再度上昇し始め昨日、83.5タカ(125.4円)となった。

その間、公式レートは78.85タカ(118.4円)だった。

バングラデシュ銀行は11月第1週目、インドでデノミが始まった直後、ドル需要が伸びたと公式に発表した。

だがバングラデシュ開発研究機関のザイド・バケット前研究部長は、利率の引き下げと政府の大型事業の実施により、投資はわずかに増加したと話す。

政府の大型事業の実施は、民間部門の投資に良い影響を与えたという。

民間起業家は発電部門に新規投資を行い、既存の計画を拡大しようとしていると、国営アグラニ銀行頭取でもあるバケット氏は話した。

バングラデシュ/The Daily Star Dec 20 2016
http://www.thedailystar.net/business/machinery-imports-soar-investment-declines-1332433

翻訳:米澤
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