英国企業、バングラに関心

英国企業、バングラに関心
英国企業はバングラデシュを巨大な潜在力と考え、バングラデシュでの存在感を示すため、さらなる投資に熱心だ。対バングラデシュ英国貿易特使ルシャナラ・アリ氏は話した。

「バングラデシュは中国、インドネシア、インドに近く、各国との貿易からみて、とても良い位置にあります」
英国国会議員のアリ氏は先週、デイリースターの取材に応じた。

バングラデシュ、英国の両国籍を持つアリ氏は、今年3月に英国首相付き対バングラデシュ貿易特使となってから初めての訪問のため、ダッカに滞在していた。

訪問中、アリ氏はシェイク・ハシナ首相やカレダ・ジアBNP党首、在バングラデシュ英国企業コミュニティメンバー、産業界やビジネス界を牽引する人物たちと面会した。

英国はバングラデシュ最大の海外投資国で、3番目に大きい輸出相手国だ。

240社以上の英国企業が、小売り、銀行、エネルギー、インフラ、コンサル、教育分野で事業を展開している。

バングラデシュ出身で英国民のアリ氏は、バングラデシュにはたくさんの投資機会があるという。

彼女はバングラデシュの保険部門を例に上げ、英国企業の投資にとって最適だと話す。

「バングラデシュの保険部門には大きな差があります。一方英国には優れた保険会社があります」
英国保険企業大手のプルデンシャルPlcは、バングラデシュ市場にとても関心を示しているという。

バングラデシュに投資するため、何が障壁になるのかを理解することが重要だと、彼女はガスと電気不足をあげた。

「これらは安定性や優れたガバナンスによって支えられなければなりません。これらが進歩すれば、バングラデシュは投資先として見られるでしょう」

バングラデシュがインフラ改善のため、巨額を投じていることは喜ばしいことだと彼女はいう。

「それはとても必要です。今ここでそれが実現することを、誰もが求めていることを知っています。英国のバングラデシュ人コミュニティや、もっといえば英国企業コミュニティが、バングラデシュのインフラ発展を目の当たりにすることを熱望しています」

英国はバングラデシュを、開花し始めた巨大な潜在力を持つ国、より多くを実現できる国として見ているという。

「経済成長はとても印象的で、どんなヨーロッパ諸国より上です。しかし先を行く他のアジア諸国がいます」

バングラデシュがより優れた国となるよう、英国は手を差し伸べる意思があると彼女はいう。

「バングラデシュと英国のインフラやビジネスの協力関係は、成長のため、とても重要です」

アリ氏はバングラデシュ鉄道と英国企業DPレールの間で交わされた合意を、適切な例とした。

DPレールはダッカ(Dhaka)からポトゥアカリ(Patuakhali)のクアカタにあるパイラ港間、240キロの線路を敷設する援助をする。国内でも最も大きいプロジェクトの一つだ。

プロジェクトは中国とバングラデシュからも出資される。
「とても素晴らしい組み合わせだとあなた方が気付くことを、私は期待しています。素晴らしい協力関係です」
英国政府はバングラデシュへの支援を毎年増やしている。

「バングラデシュは世界的な課題、貧困や不平等を改善する闘いが必要です」

衣料縫製品部門の安全性や労働環境についてアリ氏は、ラナプラザ事故から多くの進展があり、もっと多くの進歩が成し遂げられることが可能だという。

「英国の消費者は、倫理にかなった商品を購入しているのかどうかを確認することに熱心です。それは適切な条件や人権が尊重され、適正な賃金が支払われた中で生産された商品のことです」

在ダッカ英国高等弁務官のアリソン・ブレイク氏は、英国には50万人の英国バングラデシュ人がいて、両国の繋がりを強くする大使として活動できるという。

「バングラデシュの経済成長を促進するため、さらに英国に機会を生み出すため、みんなで力を合わせる時です。それは一方通行の関係ではありません」

ブレイク氏はEU離脱問題に触れ、英国はまだヨーロッパ連合の一部であるため、相互関係や取引について、どの国ともまだ交渉を始めることができないと話した。

英国は何をしようとしているのかを協力関係国へ説明するため、EU離脱までの期間を使っているとブレイク氏。

「私たちはEU離脱を英国のためだけではなく、協力関係にある国々にも作用させたいのです。バングラデシュやその他旧植民地国との関係に対する英国の希望は、より良く、近く、深くなることです」
英国高等弁務官は補足した。

最近通過した、バングラデシュの海外寄付(慈善活動)規制法について尋ねられアリ氏は、この件に関しては多くの考えは持っていないと話した。

だが彼女はバングラデシュ国内の最前線に多くのNGOがいることを歓迎する。

「いくつかの改革がこの国でおこりました。他の国々は新たなモデルを探すとき、バングラデシュを見ます。バングラデシュ人はこれを誇りに思うべきです」

彼女は例としてマイクロファイナンスや倫理にかなった製品を例として挙げた。

バングラデシュ国内には長きにわたって英国のNGOがあり、課題に立ち向かう力強いパートナーであり続けてきた。

「我が国のNGOが他国の人と協力し、作業や活動を行っていることが重要なことです。私たちは成果が持続することを確かにしたい。なぜなら健康や教育分野では、より多くの達成されるべきことがあるからです」

だがNGOは会計や透明性、さらには運営を固守すべきだと議員は話す。

最近の直接空輸貨物機禁止の撤回について尋ねられたアリ氏は、多くの進展があったが、まだ踏むべきステップがあるという。

バングラデシュの政治について彼女は、貿易と政治は切り離すことはできないと話す。

「私たちは民主主義、優れたガバナンス、人権、労働基準、市民運動の尊重を必要としています。これらの多くの要素がこの国にはあります。ここには明らかに政治的な課題が存在します」

だが政治的課題は、重要人物たちの意思とともに、国内においてのみ解決されるという。

「バングラデシュに適切なバックアップと援助をする友として、国際社会があります」

バングラデシュ/The Daily Star Dec 27 2016
http://www.thedailystar.net/business/british-companies-keen-bangladesh-1336039
翻訳:米澤
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