エミレーツ、バングラ便拡大

エミレーツ、バングラ便拡大
バングラデシュ国内の航空産業の潜在力の高まりに目をつけたエミレーツ航空は、バングラデシュ路線に新たな目的地を導入する計画を立てている。

「バングラデシュの航空産業の成長は上向きで、前途有望な市場です」
エミレーツ航空エリアマネージャーのカリド・アリ・ハサン氏は話した。同社はハズラト・シャージャラル国際空港を発着する便を抱える。

バングラデシュには他に2カ所の国際空港がある。チッタゴン(Chittagong)のシャー・アマーナト国際空港とシレット(Sylhet)のMAGオスマニ空港だ。エミレーツのような機体の大きな飛行機の発着は可能だ。

ドバイを拠点とするエミレーツは、この2カ所の空港発着という選択肢も重要視していると、ハサン氏はバングラデシュで行われた同社30周年記念行事で、デイリースターの取材に答えた。

エミレーツ航空は1986年10月27日、ダッカ(Dhaka)発の週2便の運航でバングラデシュ国内の事業を始めた。後に週7便に拡大され、2007年5月25日には1日2便の運航を開始した。

2014年7月15日以降、エミレーツは1日3便の運航を行い、搭乗率は78%だ。

この便はバングラデシュの乗客が、世界中の目的地154カ所へスムーズに行ける接続を提供していると、ハサン氏は話す。
「エミレーツがバングラデシュで操業30周年を迎えることに、とても興奮しています。これは我々の安定した能力とお客様への誠意を持ち続けた結果です」

ハサン氏は、バングラデシュ映画をエミレーツの機内娯楽プログラムに加えることを好例として引き合いに出す。

ICEとして知られるエミレーツ航空の機内娯楽プログラムは、バングラデシュ映画6チャンネルを含め、2500チャンネル以上ある。

1996年に管理職研修生としてエミレーツ航空に入社したハサン氏は、バングラデシュ人の要望により応えられるよう、チャンネルを改善する余地があると話した。

「常に計画があります。映画以外ではバングラデシュのドラマ、ミュージックビデオ、その他の娯楽番組をICEシステムに加えることを考えています。我々は就航先の154カ所に渡航する全てのお客様の要望に、確実に応えたいのです」

搭乗客用のビジネスラウンジ施設について尋ねられたハサン氏は、スペースの制約があるため、ハズラト・シャージャラル国際空港にビジネスクラスの乗客専用ラウンジを独自に展開することは今のところ不可能だと話した。

だが空港に建設予定のターミナルで、ビジネスクラス専用の上質なラウンジを展開する予定だという。

現在、エミレーツのビジネスクラスの乗客は、バラカラウンジで提供されるサービスや設備の利用が可能だ。

ダッカ発の増便の可能性について、今のところその計画はないと話した。

1985年、ドバイに設立されエミレーツ航空は、航空会社大手として世界中で台頭してきている。

「エミレーツ航空の成功の要因はドバイにあります。エミレーツ航空とドバイ、両方が補い合っています」
ハサン氏は2013年7月、エミレーツ航空のバングラデシュ事業の責任者になった。

エミレーツは89機のエアバスA380-800を含む253機を所有し、機体は世界で1番新しい。

ハサン氏によると、エミレーツ航空の機体経過年数は他社の平均144カ月と比べ、平均で68カ月だという。

さらに53機のエアバスA380-800、115機のボーイング777-9Xを含む227機を、数年以内に加える予定だ。

「世界のどこかへ行きたいと思ったとき、エミレーツがその場所に就航しているか、エミレーツがパートナーシップを結ぶ航空会社が就航しているか、そのどちらかだということに気づくでしょう」

ハサン氏は、米国の低価格航空会社ジェットブルーエアウェイズと、エミレーツ航空のコードシェア便の提携を好例として引き合いに出した。

ジェットブルーは、エミレーツ航空のドバイ発直行便の中では1番新しい就航先であるフォート・ラウダーデール・ハリウッド国際空港(FIL)から、米国内で26カ所以上、カリビアン・ラテンアメリカでは19カ所の乗り継ぎを提供する。

米国で11番目に乗降客が多いFILは、マイアミや南フロリダでサービスを提供しており、エミレーツの乗客はジェットブルーに乗り換え、その先の目的地へ行くことが可能だ。

バングラデシュ/The Daily Star Dec 29 2016
http://www.thedailystar.net/business/emirates-plans-expansion-bangladesh-1337149
翻訳:米澤
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