2016年、バングラデシュでの帯域幅使用が380gbps(ギガビット毎秒)となり、前年比2倍に増加した。国内のコンテンツや3Gサービスの拡大で引き上げられた。
バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)のデータによると、2015年末のインターネット使用者数は5410万人だったが、2016年9月に6680万人へ増加した。
バングラデシュ・インターネットサービス・プロバイダー協会は、2016年末に使用された帯域は400gbps以上だったと話した。
3本の海底ケーブルが故障し、バングラデシュ国内でインターネットの接続速度が低下した時期、帯域幅使用は増加した。
1月4日、インドのタタ・インディコム・ケーブルの接続不良が直近の故障だ。同社はインドからバングラデシュに供給するインターネット帯域幅の約半分を提供する。
BTRCのシャージャハン・マムード会長は帯域幅の使用増加を喜ぶ。それは大きな成長で、市場を押し上げる機会はまだ複数残されているという。
近い将来、映像が情報分野を牽引するが、バングラデシュはまだその領域に達していないと、マムード会長は話した。
だが業界専門家は、データ通信量の伸びが予測よりもはるかに低いのは、多くの人がインターネットを非生産的な目的で使用しているからだという。
2012年、シンガポールの1人あたりのデータ消費量は250kbps(キロビット毎秒)で、バングラデシュはわずか3kbpsだったと、ダッカ(Dhaka)ノースサウス大学の電子・計算機工学部のM・ロコヌッザマン教授。
人々がインターネットを何に使うか、おそらく納得のいく説明はないだろう。多くの人がインターネットをSNSに使うので、生産的な物事は何も発生しないと教授はいう。
帯域幅の使用を押し上げるため、政府と規制委員会は有効なインターネット利用を促進するべきだと、教授は話した。
2016年12月、国有バングラデシュ海底ケーブル会社は帯域幅130gbpsを供給したが、それは180gbpsまで増えた。インド企業の通信が切断されたため、バーティ・エアテルが1カ月で帯域幅50gdpsを使用したからだ。
バングラデシュのその他の大手企業は、100gbpsを供給するサミット・コミュニケーションズ社、80gdpsを供給するファイバー・アット・ホーム、40gdpsを供給するワン・アジアだ。
バングラデシュには帯域幅40gdpsを供給する、世界的なケーブル企業がさらに3社ある。
今日使用されている帯域幅の半分が音声通信のためのもので、残りの90%がソーシャルメディアのサイト閲覧に使用されていると、通信事業者の上層部は話す。
インターネットサービスプロバイダーは、残り90%の帯域幅の牽引者だ。
「3Gが3年前にバングラデシュで導入されましたが、成長は順調ではありません」
ロコヌッザマン教授は話す。
「国民がインターネットを使用し、さらなる収入を発生させる機会を生み出す手助けをするため、政府は通信インフラを開発する必要があります」
ロコヌッザマン教授は、インターネットでソーシャルメディアネットワークの使用を大々的に勧める携帯電話事業者にも批判的だ。
バングラデシュ/The Daily Star Jan 10 2017
http://www.thedailystar.net/business/telecom/bandwidth-use-doubles-2016-1342861
翻訳:米澤
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