世界銀行(WB)はバングラデシュの今年の成長に対して6.8%と控えめな予測を出した。これは政府予測の7.2%よりも低い。
昨日発表された最新の世界経済予測レポートでは、低い送金収入と消費の低迷がバングラデシュの成長にとって重荷になると予想されると世界銀行は述べた。
世界銀行によれば、2017-18会計年度に成長率は6.5%に低下するが、インフラへの支出と輸出収入に助けられ2018-19年度には6.7%に再び上昇し、その後7%になると予測されている。
政府はこの目標予算よりも高い今年度のGDP成長率に大きな望みを持っている。「今年度は上手くいくでしょう。計画省が予測した7.5%の成長率は今年おそらく達成できるでしょう」と日曜日、AMA・ムヒト財務大臣は話した。
バングラデシュは昨年、成長率7%を達成しその勢いは保たれている。2015-16年度、バングラデシュのGDP成長率は7.11%に上った。
「バングラデシュの成長率は2016-17年度で6.8%と予測されており、輸出やとりわけ送金への期待が現実化しておらずマイナスの要素が考慮されました」と世界銀行ダッカ支店のサヒド・ホサイン首席エコノミストは話した。
改善した治安状況は民間の投資や外国直接投資を呼び込むだろうと予測されているとWBは話した。
南西地域を国内の他の地方と接続するパドマ橋建設と液化天然ガスターミナルによって中期的にインフラやエネルギー面での悪条件を緩和するだろう。
しかし、バングラデシュの経常支出の多さと停滞した対GDP比の収入は必要なインフラ開発の資金調達とって障害となるだろう。2016-17年度前半の結果をみると、マイナスの要素が現実になろうとしているとホサイン氏は話した。
2016-17年度前半で輸出成長は4.4%に低下し、送金の減少は拡大した。
2016-17年度の輸出成長目標8%の達成は、今年度後半で前年比11%以上の成長が必要になる。
「内政の構造的制約や世界情勢の見通しの悪さによりこれは難しいだろう」ホサイン氏は話した。
2015-16年度の大勢のバングラデシュ人海外移住者からの送金の影響は数カ月以内に出始め、最近の急激な落ち込みを食い止める助けになると予測される。
「一番助けになるのは、有益な融資計画がいち早く資本を獲得し、そうでない計画には配分されないためにも早急に金融部門の弱点を解消することです。」とホサイン氏。
これは潜在的な民間投資需要を短期間に解放するのを助け、それにより今年、6.8%かそれ以上の成長率達成に貢献するだろう。
南アジアでは、インドの高成長率という継続的な支えにより、地域成長が2017年で7.1%とわずかに回復する見通しだ。インドは7.6%、パキスタンは5.2%、スリランカは5%の成長見込みだ。
インドを除くと2017年の成長率は、民間と公共消費の活性化、インフラ投資、民間投資の回復によって引き上げられ5.5%とわずかに上昇する見込みだ。世界銀行の報告書による。
「新興市場や経済発展の改善による2016年の2.3%から2.7%への世界の成長率回復という見通しへの期待からくるわずかな楽観姿勢があります」とホサイン氏は話した。
バングラデシュ/The Daily Star Jan 12 2017
http://www.thedailystar.net/business/wb-cautious-growth-1344151
翻訳:米澤
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