遅れるプロジェクト

遅れるプロジェクト

【The Daily Star】プロジェクト関係者や専門家によると、コロナウイルスの大流行は全ての主要インフラプロジェクト作業に冷や水を浴びせ、実施の遅れやコスト拡大をもたらしている。

政府は現在、パドマ橋やループプール原子力発電所、マタルバリ発電所、カルナプリ川トンネル、ダッカメトロ鉄道など、300億ドル(3兆3296億円)以上の大型インフラプロジェクトを実施している。

「パンデミックのために作業ペースは毎日減速し、このまま長引けばどうなるか分かりません」
国内最大のインフラプロジェクト『パドマ橋プロジェクト』の責任者Mdシャフィクル・イスラム氏は話す。

建設工事は約86%、41段階のうち26段階まで完了し、現在、全長6.15kmのうち3.9㎞の橋が見える。改訂期限によると、この国内最長の橋は来年6月にオープンする予定だ。

「従業員と労働者の安全を確保することを優先しているため、少し遅れています」
パンデミックが終われば影響を評価することができると、イスラム氏は補足した。

コロナウイルスは世界的な問題であり、バングラデシュのインフラプロジェクトが無傷のままではいられないと話したのは、メトロ鉄道プロジェクトを実施する国有ダッカ大量輸送社のMANシディック社長だ。

「政府の指示により、建設作業は中断しています」

プロジェクトには、中級技術者から専門家まで、およそ1千人の外国人が参加している。

現在、長さ20.1kmの高架橋のうち、9㎞以上が完成したとシディック氏はいう。

2016年に始まったMRT(大量高速輸送)6号線の建設工事は、昨年11月時点で38.35%の進歩を遂げ、来年12月16日の祝日に一般公開する予定だった。期限は先延ばしされるかもしれない。

慣例的に複数の課題を切り抜けねばならないインフラプロジェクトにとって、コロナウイルスのパンデミックは新たな打撃だと、政策対話センターのコンドカル・ゴラム・モアッゼム調査部長は話す。

「やむを得ない状況ですが、プロジェクトの実施計画を迅速に再構築する必要があります」

国内外の労働者は通常通り働くことはできないため、プロジェクトの実施ペースは間違いなく減速し、長期的に見れば経済に影響を与えるという。

「プロジェクト関係者は影響を弱めるため、国内労働力で作業を続けるべきです」
モアッゼム氏は話した。

労働者の安全第一が優先されるため、パンデミックがインフラプロジェクトに与える影響は避けられないと、政策調査研究所のオーサン・H・マンズール所長は話す。

パンデミックによるインフラプロジェクトの減速は経済に悪影響を及ぼすとしたうえで、実施団体と請負業者が特別な努力をすることに合意できれば、損失を最小限に抑えることができるという。

「しかし、結局のところ、全ては政府とプロジェクト責任者のカリスマ性に依存します」

Bangladesh News/The Daily Star Mar 31 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/infrastructure-project-works-grind-halt-1887880
翻訳:吉本

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