バングラデシュは世界銀行のビジネス環境ランキングにおいて5年以内に上位100カ国まで順位を上げるという野心的な目標を掲げた。
昨年10月発表の最新のビジネス環境レポートでは世界の189カ国中、バングラデシュは176位だった。南アジア8カ国ではバングラデシュより下位だったのはアフガニスタン(183位)のみだった。最高位はブータンの73位だった。
目標達成のためにバングラデシュは毎年、最低でも15位ずつ順位を上げる必要がある。
バングラデシュ投資開発局(BIDA)はショナルガオンホテルで昨日開かれた会見でこの計画を発表した。
「我々は二十以上の省や関係機関、民間企業と相談し実施計画を準備してきました」とBIDAのカジ・M・アミヌル・イスラム局長は話した。
2021年までに中所得国、2041年までに高所得国となるためには不可欠である国内外の民間投資の誘致が改革の目的だとイスラム氏は話した。
「もし改革を実行できれば、我々はバングラデシュが最善な投資先の一つになれるという自信が持てます」と彼は話した。
国際的な最良の実効策により改革は完了されると元高官でもあるイスラム氏は補足した。
ビジネス環境レポートは以下の10項目の数値に基づく。事業開始、建設許可取得、電力取得、不動産登記、信用取得、少数株主の保護、納税、海外取引、契約履行、債務超過の解消。
現在バングラデシュでビジネスを開始する手続きには19.5日が必要で、それがたったの7日に短縮されるだろう。
Rajuk(資本開発機関)は建設許可の承認に278日かかる。これが改革後には60日に短縮される。電気は現在の404日から28日以内に取得できるようになる。
バングラデシュでは煩雑な作業である不動産登記は投資家にとって簡単で単純なものになる。BIDAによると登録済された不動産譲渡証書のコピーが登記の際に使用可能となり、登記後には変更のためすぐさまAC公有地管理局にコピーが送られる。
中央銀行の信用情報課は債務担保を含め顧客の詳細な情報を提供する。少数株主の利益は1994年会社改正法によって保護される。
政府が懸念する重要な項目である契約履行は優先的に対処される。高裁の裁判官補佐や県の裁判所が投資や取引の問題に対処する。最終的に現行の法律は投資家の債務超過問題を解決するために見直される。イスラム局長は質問に対し、改革案は今日から実施されると話した。
二十数名の官僚がどの様にして過密日程の中で会議や打ち合わせを行えるのかという別の質問に対して、彼らの年間成績評価はこれらの改革とも結びついているため彼らは決定に従う義務があるとイスラム氏は話した。
ダッカ商工会議所のアブル・ケシェム・カン会頭はこう話した。「我々が障害を取り除くことが出来れば、バングラデシュは投資家にとって魅力的な場所になるでしょう。さらに我々には可能にする環境を生み出す構造が必要です」
商工会議連盟のアブドゥル・マトラブ・アーメド会長はBIDAに対し政策の一貫性を確保するよう主張した。「あなた方はSRO(法定規制令)を頻繁に発布し政策を変えるべきでない。それぞれのSROは5年間は継続すべきです」
バングラデシュ/The Daily Star Feb 01 2017
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-moves-improve-ranking-ease-business-1353913
翻訳:米澤
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