2030年までにすべての課題を克服し、包括的で公平な質の高い教育や生涯学習を達成できると、シェイク・ハシナ首相は話した。
「教育は、バングラデシュ政府が最高予算を配分する分野の1つです」
首相はダッカのホテルで開かれた、2030年に向けたE-9教育閣僚会議の開会式の中でそう話した。
また、世界の人権や平和と安定に影響を与えるテロリズムや暴力過激主義、武力紛争などの課題は、イノベーションや理解、正しい態度、先進的政策で対処できると話した。
「われわれはカリキュラムを改革し、平和を構築する素材を積み重ねています」
教育の質を向上させるため、特に教師用の研修プログラムに重点を置かなければならないと首相。
さらに衛生設備や水、インフラを改善することで、持続可能な発展の基本である教育機関の学習環境を確保しなければならないと補足した。
「この会議を通して、実行の共有や行動計画とプログラムの策定、新たなパートナーシップの獲得、地域や国際教育との対話を歓迎するプロセスが始まることを願います」
「SDG-4(国連の持続可能な目標その4=教育の質)を達成する質の高い旅はここから始まり、“ダッカ宣言”が着想の源になるでしょう」
2030年まで、すべての教育分野で達成するのは難しいかもしれないと指摘する首相。
「しかし、我々はそれぞれの計画や実践、将来の行動計画を共有することで、これを克服しなければなりません。努力の協力は我々に最も効果的な結果を与えます。E-9は緊密に協力しなければなりません」
SDG達成に向け、このE-9閣僚会議の開催はとてもタイムリーで意味のあるものだ。ミレニアム開発目標(MDGs)と全人教育(EFA)の目標に沿いながら、E-9構想とSDG-4の達成を結びつけた戦略を持って行動することが大事だとハシナ首相。
1993年に創設されたE-9構想は、世界人口の半分以上を占める9カ国(バングラデシュ、ブラジル、中国、エジプト、インド、インドネシア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン)で、共通の教育目標に取り組んでいる。
ハシナ首相は、会議に出席する9カ国の教育者や政策立案者が2030年までのSDG-4達成に向かって、向上心や約束、優先事項を共有し、過去の努力を元に新たな方向性を打ち出すことに期待を示した。
ムスタフィズル・ラーマン・フィザル初等・成人教育相が歓迎の挨拶を行った。
ヌルル・イスラム・ナヒド教育相やユネスコのイリーナ・ボコバ事務局長、パキスタンの連邦教育・職業研修担当ムハンマド・バリーウルーリーマン国務相も挨拶に立った。
ナヒド教育相により、バリ国務相が正式にE-9の議長に任命された。
バングラデシュ/The Daily Star Feb 06 2017
http://www.thedailystar.net/city/equitable-quality-education-achievable-2030-1356601
翻訳:吉本
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