インフレ率は数カ月間下降を続けた後、1月に0.12%と突然の上昇をみせた。背景には食料品価格、特に主食の米があった。
AHM・ムスタファ・カマル計画相はダッカ(Dhaka)で開かれた計画委員会でインフレ率を伝えた際、低品質米の価格上昇と年度の始めの学生の入学費用がインフレ率上昇の原因となったと話した。
先月、食料品インフレ率は1.15%上昇し、6.53%になった。前月は5.38%だった。
だが1月の非食品インフレ率は3.10%で、前月より1.39%低下した。
インフレ率は政府予算目標の5.8%を下回っている。だがバングラデシュ銀行は1月末、インフレ率上昇を予期する拡大政策ではなく、慎重な金融政策を発表した。
基礎的な長期インフレの伝統的な尺度である平均コアインフレ率も低下しているが、12月には約7.6%を保ったままだった。
発表された最新の金融政策では、打撃を受ければインフレ率が上昇することを指摘している。
さらに、この先の世界的な物価の動向において、輸入価格の高まりにより、価格の上昇圧力が出てくるだろうと記す。
AMA・ムヒト財務相は1月29日の国会で、十分な農産物生産量や国際市場での安定した石油価格、政治情勢の安定による通常体制の製品供給のため、インフレ率が上昇しないことを望むと話していた。
だが非食料品のインフレ率は昨年6月以降低下し、その傾向は1月まで続いた。
非食料品のインフレ率の一定速度の低下は、海外からの送金の大幅な減少によるまとまった需要が弱まったことが原因だと、世界銀行ダッカ事務所のザヒド・フサイン主席エコノミストはデイリースターに話した。
送金の減少は、地方と都市、両方の購買力を大幅に低下させたという。
2016年、送金の国内への流入は前年より約20億ドル(2243億円)減少した。その期間、海外移住労働者が35%増加したにも関わらずだ。
電気・ガス価格を上方修正しなかったことで、これらの値上げがインフレに打撃を与え続けたと、フサイン氏は話した。
バングラデシュ/The Daily Star Feb 08 2017
http://www.thedailystar.net/business/inflation-creeps-january-1357537
翻訳:米澤
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