民間企業は若者の雇用を創出することで、地域統合や貧困削減において不可欠な役割を果たすことができる。国連職員は昨日話した。
「地域統合や持続可能な開発に大きく貢献できます」
国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)のシャムシャド・アクタル下級事務官は話した。
調査によれば、すでに71%の企業が持続可能な開発目標(SDGs)にどのように関わり合うかを計画し、41%が今後SDGsを事業に組み込むことを考えているという。アクタル氏は、ダッカ(Dhaka)のショナルガオンで開かれた2日間のアジア太平洋ビジネスフォーラムの、ビジネスとSDGsの関係に関するセッションで発言した。
民間企業はビジネスとSDGsを連携させることで、12兆ドル(1364兆円)にものぼる世界中の事業機会から恩恵を受けられる可能性がある。それは2030年まで3800万件の雇用を創出できるという。
「連携はより強くなるべきで、化学やテクノロジー、イノベーション、人材開発、インフラ開発、多方面での南・南協力など、相互利益となる包括的かつ持続的な開発という重要分野に重点を置くのです」
国外からの投資環境を作り出すため、地域統合の深まりやさらなるインフラ投資が必要だと、国連貿易開発会議のムキサ・キチュイ事務官は話した。
アジア開発銀行(ADB)の張文才副総裁は、バングラデシュ・ブータン・インド・ネパール自動車協定の早期実施を呼びかけ、バングラデシュ経済や国内の国境沿いの経済回廊のさらなる開発を推奨した。
ADBはこの地域の様々なプロジェクトの支援を続け、新しいプロジェクトに着手するという。
「民間企業がプロジェクト実行の先頭に立つべきです」
ADBは昨年175億ドル(1兆9885億円)を融資し、140億ドル(1兆5908億円)は共同出資によるものだったと副総裁。
昨年バングラデシュに11億ドル(1250億円)を融資し、今後第7次5カ年計画を実行しやすくなるよう、さらなる融資を提供する予定だという。
ネパール、ブータン、バングラデシュ、北東インド、西ベンガルは繋がっていると、首相付外交顧問ゴーホル・リズヴィ氏は話す。
「この地域の連携は貧困と闘い、水資源や水問題に対処するという共通した目的を持っています」
南アジア地域協定は多くの地域でスムーズな活動を提供するために合意され、政府は既存の交通インフラを改善するために動いているとリズヴィ氏。
インフラ改善には大規模投資が必要で、政府は民間企業の助けによって実行できると、リズヴィ氏は話した。
トファイル・アーメド商業相が会議を進行した。13年の歴史で始めてバングラデシュで開かれたフォーラムは、国際商工会議所とESCAPが共同開催した。
官民両方から500名以上の専門家が2日間の会議に参加した。
2004年に発足したアジア太平洋ビジネスフォーラムは年に一度開かれ、包括的かつ弾力的で、持続可能な開発を達成するうえでのビジネスの役割や必要性に関するアジア太平洋地域の官民対話の貴重な機会を提供している。
バングラデシュ/The Daily Star Feb 10 2017
http://www.thedailystar.net/business/private-sector-can-play-vital-role-regional-integration-1358644
翻訳:米澤
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