バングラデシュ国内の3Gサービスの拡大により、2016年のスマートフォンの正規輸入は前年比45.72%増、820万台に達した。
昨日、ダッカの本部で開かれた記者会見で、バングラデシュ携帯電話輸入協会(BMPIA)のルフル・アラム・アリ・マウブーブ会長は、正規輸入の携帯電話が初めて3千万台を越えたと発表した。
その数は前年比11%増の3100万台で、金額はおよそ800億タカ(1138億円)になるという。そのうちスマートフォンが650億タカ(924億円)を占める。
スマートフォンとフィーチャーフォンの両方で市場をリードする国内ブランドのシンフォニーは、2016年、最も多くの携帯電話を輸入した。その数は1160万台で、そのうち340万台はスマートフォンだ。
スマートフォン部門の2位にランクしたサムスンは2016年、150万台輸入した。別の国内ブランドウォルトンは90万台のスマートフォンを輸入し、トップ3の一角に食い込んだ。
「国内の携帯電話市場はまだフィーチャーフォンが席巻しているが、近い将来スマートフォンがとって代わるでしょう」
マウブーブ会長はいう。
輸入業者はスマートフォンは2017年に60%、2018年に80%になると予測していると、マウブーブ会長。
「2016年のスマートフォン販売は期待ほどではありませんでしたが、今年はかなりいけると思っています」
BMPIAのレズワヌル・ホック事務局長は話す。今後5年間でスマートフォン市場は3倍になると予測する。
バングラデシュには大量のスマートフォンが違法に入ってきたため、正式な輸入量はもっと多い。
例えば、現在国内市場で入手可能なアップルの携帯電話のほぼ90%、サムスンの40%が、違法に持ち込まれたと、マウブーブ会長。
違法なスマートフォン輸入が多いのは、正規に持ち込んだ場合、25%の税金を払う必要があるからだ。
「政府が税金問題を再考すれば、数年後のスマートフォン普及率はかなり進むでしょう」
2016年、政府は携帯電話から関税と付加価値税を合わせて130億タカ(185億円)徴収した。
「減税すれば売り上げが伸び、我々は政府に同程度の税を支払うことができます」
一方で、多くの国内外企業がバングラデシュに組立ラインを作ることに関心を示しているが、税制上の理由で延期されていると、BMPIAのモハメッド・メスバー・ウディン共同幹事はいう。
シンフォニーとウォルトンは国内企業として登録されているが、携帯電話の供給元は中国で、バングラデシュに生産施設はない。
現在、バングラデシュのスマートフォンの平均価格はおよそ3千タカ(4267円) で、ベーシックやフィーチャーフォンは1千タカ(1422円)だ。
バングラデシュの携帯電話業界は3Gサービス展開後の2012、13年、特にスマートフォン部門で成長を遂げた。
BMPIAによると、2012年、総輸入量のわずか3%に過ぎなかったスマートフォンは、2013年に7.88%、2014年に19.7%、2015年に21%へ増えていったという。
BMPIAのラクゥイブル・カビール上級副会長や、財務担当のATM・マウブーブル・アラム氏も記者会見に参加した。
バングラデシュ/The Daily Star Feb 14 2017
http://www.thedailystar.net/business/smartphone-imports-soar-46pc-1360750
翻訳:吉本
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