大企業が茶園へ投資

大企業が茶園へ投資
近年の国内消費者の需要の波に乗るため、大企業グループが茶園の投資に乗り出した。この開発をベテラン生産者は歓迎している。

ここ数年、織物製品・医薬品大手のスクエアグループやアパレルメーカーで輸出業者のハーミームグループ、複合工業企業オリオングループが参入した。

その後、アキジ(Akij)、TK、シティ(City)の、3つの大企業が続いた。

「私たちは自社ブランドを販売する計画を持っています」
近年、3つの茶園を買収したシティグループのビスワジット・サハ総務部長は話す。

シティグループは2015年、チッタゴンにある国内で最も新しく開発された茶園の1つを、ブラック(Brac)からおよそ12億タカ(17億円)で購入した。

アキジグループも茶園を購入したが、自社ブランド商品を国内市場でただちに販売する計画は持っていないという。

「おそらく、長期的には当社の独自ブランドを販売することになるでしょう」
アキジグループのシェイク・バシル・ウディン社長は話す。

別の大企業オリオングループは2005年、シャフロン(Jaflong) で茶園を購入した。

10年以上の実績を経たオリオングループは“シャフロン茶”と呼ぶ独自ブランドを打ち立て、販売することを決めた。

シャフロン茶は4月に販売が始まる予定だと、オリオングループで茶事業を手掛けるイブラヒム・クハリル氏は話す。
「中心商品は緑茶になるでしょう」

 大企業グループの茶栽培事業への参入は国内の茶生産を助け、品質にもプラス効果があると、業界の事情通たちはいう。

政府データによると、2016年、茶生産は前年比26%増の8500万キログラム以上になったという。

国内消費の増加によって輸出は毎年減少している。

バングラデシュ茶局のデータによれば、10年前、輸出は茶売上げの約5分の1を占めたが、今では10%以下だという。

茶業界がさらに繁栄するためには投資が必要だ。

現在、業界は才能や知識、技術不足の問題に直面していると、関係者たちはいう。

その結果、国内の茶生産量は世界で最も低い水準にとどまっている。

バングラデシュの1ヘクタール当たりの茶生産量は1200?1300 kgで、これはスリランカの半分だ。インドでは1600~1800kgの生産量がある。

「紅茶は農業なので、私たちは新しい知識と技術を導入する必要があります」と、アキジグループのバシル・ウディン社長。良い価格が付けば、ますますオーナーが茶園に投資するようになるだろうと話す。

良質紅茶はオークションでキロ当たり180- 200タカ(255-284円)、平均品質のものは140-150タカ(198-213円)で販売される。

市場関係者によれば、出始めの頃、良質紅茶はキロ当たり250タカ(354円)で販売されたという。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 22 2017
http://www.thedailystar.net/business/large-firms-investing-tea-plantation-1365013
翻訳:吉本
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