輸出入・送金上昇

ダッカ商工会議所(MCCI)は政治的穏やかさのおかげで、今年度第3四半期は輸出入、送金ともに上昇すると予測した。

また、輸入に対する支払いが発生する時期のため、外貨準備高は1月から3月にかけて減少するとの見通しを示した。さらに世界市場で燃料価格と非燃料商品価格の両方が上昇しているため、インフレ率は上昇する可能性が高いと補足した。

MCCIは今年度10月-12月の四半期経済見通しを予測し、経常勘定赤字が経済に対する懸念材料だとした。

2017会計年度7-11月期の経常勘定赤字は7億2600万ドル(819億2692万円)に急増し、国内市場最高水準に達したという。

経常勘定が最後に赤字(4億4700万ドル:504億4261万円)を経験したのは5年前だった。

経常勘定は輸入する商品やサービス、投資収入が、輸出より大きければ赤字になる。

MCCIは専門家の言葉を引用しながら、送金の減少と、輸出収入が予想より低かったことが赤字幅を拡大したと考えている。

今会計年度当初5カ月の収支は昨年同期の20億4400万ドル(2306億5927万円)から1億4100万ドル(159億1143万円)、7%近く減少し、19億300万ドル(2147億4784万円)となった。

MCCIによると、バングラデシュの今年度のGDP成長率は、昨年の7.11%を上回る可能性があるという。

国内政治が穏やかな情勢のため、製造業は改善の兆しを見せているといわれる。製造業サブセクターは2016年、前年度の10.31%より1.38%増加し、16.6%に成長した。大・中規模工業のサブセクターは、小規模工業よりもはるかに優れていた。

サービス部門は前年度に比べて改善した。投資環境の低迷にもかかわらず、サービス部門の成長率は2015年の5.8%から0.45%ポイント上昇して6.25%となった。

だが、とMCCIはいう。2021年までに中所得国になるという目標を達成するため、政府は経済成長率を高め、輸出を加速し、投資を増やし、インフラ全体を改善する必要がある。

政府は道路と鉄道インフラを改善し、港湾施設を開発し、電力とガス生産を増強し、他のインフラの障害を解消し、より高い成長を達成しなければならない。

それと同時に国の事業と投資家の信頼を回復するため、開発プロジェクトの実施の遅れ、スキルを持った人材不足、非集中的な行政管理の欠如などの障害を取り除かなければならない。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 24 2017
http://www.thedailystar.net/business/export-remittance-rise-mcci-1366222

翻訳:吉本
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