ダッカの無計画な経済活動

ダッカの無計画な経済活動
ダッカ(Dhaka)は世界で最も急成長を遂げている都市だが、すべての経済活動が無計画のため、成長が持続可能かどうかという点で疑問がある。

人々は労働機会と消費の成長を押し上げる利益を得るためにそこに住むことを選択したが、彼らすべての収入を発生させることはできない。パワー・アンド・リサーチ・センター(PPRC)のホサイン・ジラー・ラーマン執行役員は話した。

ダッカ商工会議所(DCCI)とPPRCが共同開催した“ダッカの経済的未来:機会と課題”という討論会で、ラーマン氏は話した。

ラーマン氏は2015年に実施した調査に触れながら、ダッカの1世帯当たりの平均収入は3万8千タカ(5万3684円)だが、ダッカで行われた経済活動でこの収入が生み出されたのかと考えると疑問が残るという。この収入の多くはダッカ以外の場所から移ってきたと考えている。

ダッカは教育やインフラ、保健サービスなど、都市で暮らす設備が整っているため、住居にだくさんの欲求がある。ユニオン議会議長でさえダッカに住居を持っているが、彼らの収入はここにはないとラーマン氏。

その結果、言われるような経済成長は実現しそうにないと見る。

ダッカはGDPの35%、全労働力の約32%を占めると、DCCIのアブル・カセム・カーン会頭は話した。

人々のダッカへ流入もインフラに大きな圧力をかけるという。ダッカーチッタゴン(Chittagong)回廊は地方分権化の解決策となり得る。

カーン氏はダッカをインナー、アウター、グレーターと3つに分けて計画するよう求めた。

「ダッカはバングラデシュの中の1つの国であり、全人口の約40%がここに住んでいると推定されています」

政府は渋滞を軽減するなど、ダッカの分権化を正しい方向に持っていくための政策をとるよう要請した。

「持続可能な成長を達成するため、ダッカ都心と副都心を作るという二重戦略をとる必要があります」と、PPRCのラーマン氏はいう。

両者の優先順位を同じにするには郊外の再生が必要だ。そうしなければ中所得国になるという目標を達成することは不可能だ。

またビジネス活動を分権化するため、ダッカと国内南部、北部、東部を結ぶ必要性を強調した。

「ダッカはこの国の経済的中心地ですが、グルシャンやバナニのような最新地域だけを見ています。オールドダッカも同様に重要なのです」

ラーマン氏は中小企業の事業を促進するため、オールドダッカに焦点を当てるよう議員に求めた。

世界銀行南アジアのマーティン・ラマ主任エコノミストは、都市の衛生、電化、インフラ整備を強調した。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 24 2017
http://www.thedailystar.net/business/dhakas-economic-activities-unplanned-analysts-1366252
翻訳:吉本
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