高等裁判所は2日、環境を汚染したうえ、工場をシャバール(Savar) のなめし革工業団地に移転させなかったとして、ハザリバグ(Hazaribagh)のなめし革工場経営者154人に対し、3億8500万タカ(5億5300万円)の罰金を2週間以内に政府に支払うよう命じた。
2016年7月、最高裁判所上告部門は各経営者に対し、同区域の環境汚染に対して1日につき1万タカ(1万4300円)を支払うとともに、工場をシャバールに移転させるよう命じていた。
高裁判事のモハンマド・アシュファクル・イスラム氏とアシシュ・ランジャン・ダス氏は、2日に行われた不服申し立ての聞き取りの際、なめし革工場の経営者らは指示を守り、政府基金に然るべき供託金を行わなければ重大な結果を招きうると話した。
モシャラフ・ホサイン・ブイヤン産業次官は2月13日、1月25日の指示に従って高裁に出頭し、政府が支払いを命じる通知を出したにもかかわらず、経営者らは支払いを行わなかったことを伝えた。
モシャラフ氏は3月1日、高裁の指示に違反してダッカ(Dhaka)ハザリバグで操業を続ける経営者154人は、2016年8月から今年2月15日までの環境汚染に対する補償金3億8500タカ(5億5300万円)を支払っていないという報告書を高裁に提出した。
ヒューマンライツ・アンド・ピースフォーバングラデシュは、経営者らが補償金を支払っていないことに対する不服申し立てを高裁に届け出た。
同団体所属弁護士のマンジル・ムルシド氏は2日、この件についての高裁の指示を求めた。
高裁は1月25日、モシャラフ氏に対し、2月13日に出頭し、経営者からの補償金収集について説明を行うよう命じていた。
マンジル氏は2日、高裁が2016年6月に各経営者へ、環境被害に対する1日当たり5万タカ(7万1900円)の保証を行うよう指示したことをデイリースターに明かした。
その後、経営者らは指示を不服として上告し、金額は1万タカ(1万4300円)に減額されたという。
2016年8月22日、モシャラフ氏は経営者154人のうち98人が、同年8月11日から16日分の環境汚染に対する補償金559万タカ(804万円)を国庫に供託した旨の報告書を高裁に提出していた。
The Daily Star Mar 03 2017
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翻訳:長谷川
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