
【Financial Express】アジア開発銀行(ADB)は10日、バングラデシュにおける官民パートナーシップ(PPP)インフラプロジェクトの促進や資金調達、実施のため、5千万ドル(55.5億円)の融資を確定した。
マニラに拠点を置くADBとバングラデシュ政府は、この点に関して融資契約に署名した。
経済関係局(ERD)のファティマ・ヤスミン局長とADBのマンモハン・パーカッシュ所長が、両者を代表して署名を行った。また、バングラデシュインフラ金融基金リミテッド(BIFFL)のSMアニスッザマン最高経営責任者が、プロジェクト契約書に署名した。
「このプロジェクトは、民間投資を動員して、インフラプロジェクトの開発や雇用創出するBIFFLの能力を強化し、新型コロナウイルスパンデミック後の経済回復プロセスを加速させます」
マンモハン・パーカッシュ所長は述べた。
「また、2024年までにBIFFLが支援するPPPプロジェクトで約3千人の雇用を創出し、政府機関が開発したPPPインフラサブプロジェクトの実施を支援します。さらに、民間企業への商業インフラ融資や投資を促進するだけでなく、政府のPPP戦略の展開にも役立ちます」
ADBの金融仲介融資を利用するバングラデシュ・インフラ金融基金の強化プロジェクトは、適合したPPPインフラサブプロジェクトに対して、現地通貨での長期的融資を提供する。
ADBは、PPPプログラムを推進し、プロジェクトのパイプライン開発を支援するBIFFLの長年のパートナーだ。また、取引アドバイザーとして、バングラデシュの優先分野を支援するとともに、PPP法の策定、PPPオフィスの設置、PPPのための制度的枠組みの構築などで政府を支援してきた。
ADBの金融部門開発パートナーシップ特別基金からの65万ドル(7214万円)の技術支援交付金は、BIFFLの企業戦略の見直しと更新、環境・社会保障措置の管理能力の評価と改善、プロジェクトの実施を支援する。
ADBは極度の貧困撲滅の努力を継続しながら、包括的で弾力性がある、持続可能なアジア太平洋地域の繁栄に向けて尽力している。
1966年に設立されたADBは68のメンバーからなり、そのうち49がアジア太平洋地域のメンバーだ。
Bangladesh News/Financial Express Sep 10 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/adb-approves-50m-loans-to-fund-implement-ppp-infrastructure-projects-in-bangladesh-1599741328
翻訳:吉本