一時期、シャトキ(魚の干物)と言えばコックスバザール(Cox's Bazar)県だったが、今では隣のランガマティ(Rangamati)県が無化学薬品で、新鮮な、天然干物の産地として有名になった。
「私たちは魚を処理するとき、科学薬品を使いません。太陽の下で干すとき、ほんの少し塩を振るだけです」
ロングドゥ(Longudu)郡カットリ地区のMd・ヤクブ・アリさん(43歳)は話す。
最近、この地を訪れた特派員は、カットリやマイニ、ダカティラ、バチョン・アダム、ボンドゥクボンガ地区で何種類もの魚が干されているのを見た。魚はチャピラ(ニシン科)、ショアル、ゴジャル(タイワンドジョウ科)、エビなどだ。郡内の様々な地区でおよそ300人の漁師や労働者が働いていた。
1キロ当たりの卸売価格はチャピラが500タカ(721円)、エビが600タカ(866円)、ゴジャルが700タカ(1010円)だ。
20トン以上の干物がダッカや外国へ送られ、市場価格は約84万タカ(121.2万円)になるとバングラデシュ漁業開発公社(BFDC)ランガマティのMd・アサッドザマン支所長は話した。
チッタゴン(Chittagong)の商人Md・シャリフさんは、ここでシュトキを仕入れて全国各地で販売するという。
ラル・アーメド・サーカーさんは、干物をダッカのカルワン市場やジャマルプール(Jamalpur)、サイドプール(Saidpur)、シラジゴンジ(Sirajganj)、シレット(Sylhet)へ送ると話した。ドバイやサウジアラビア、中国にも輸出されるのだという。
男女とも同じ仕事をするが、男性の日当が200-220タカ(289円ー317円)なのに対し、女性は170タカ(245円)しかもらえない。カットリ地区の労働者メヘルザンさん(35歳)は話した。
ゴノモア・セナ・モイトリー高校6学年のMd・アンワール・ホサインさんは、毎週ここに働きに来て、日当150タカ(216円)を稼ぐという。
バチョンアダムユニオン議会のMd・ハズラット・アリ議長は、郡内のおよそ250世帯がこの仕事に関わっていると話した。
バングラデシュ/The Daily Star Mar 16 2017
http://www.thedailystar.net/country/chemical-free-shutki-rangamati-1376512
翻訳:吉本
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