昨日発表された研究によれば、女性は銀行預金の26%に貢献しているが、未払いの貸付金に占める割合はわずか2%だという。
高い取引費用や不平等な情報、担保や保証人の不足、申請時の面倒な書類作成といった理由から、女性起業家は男性よりも上手く利用しているにもかかわらず、正式な融資を十分に受けられていない。
地方の女性には貯蓄やその他の金融サービスへのアクセスが不足している。"女性の経済地位向上(WEE):新たな優先事項への投資"会議で発表された。
この会議はケアバングラデシュが国際女性デーの行事として企画したもので、開発アクターや民間部門、議員や利害関係者らが集まった。
発表によれば、零細企業は女性を農業以外の活動に従事させることで、その生活を変化させているという。会議では"女性と市場"、"女性と金融受け入れ"、"女性と尊厳ある仕事"の3つのセッションが全員参加で行われた。
資力が地位の源であり、女性の地位向上は資金と教育によってのみ行える。主賓参加のメヘル・アフロズ・チュムキ女性・児童問題担当国務相は話した。
金銭的自立は抑圧を食い止める力を女性に与えてくれると、メヘル国務相。中所得国の地位を得るには、女性の運命を変える必要があるという。
「我々の社会では、男性は収入があるため力を持っていますが、女性は収入で後れを取っています。男性への金銭的な依存が女性の立場を弱くしています」
女性・児童問題省では運転や機械工などの様々な部門で女性研修プロジェクトを実施し、地位向上に取り組んでいると、メヘル国務相は話した。
「我々は女性の地位向上について話し合わなければなりません。女子はいまだ不平等にさらされています」
国連ウィメンのクリスティーン・ハンター事務所長は話す。
経済的地位の向上により、女性の人生は大きく変化すると、ハンター氏。
女性による選択の機会を作り、人生で何をしたいかを選択する力を女性に与えるといった様々な種類の変化が必要とされているという。
「女性の選択を制限する障壁を取り除く必要があります」
ハンター氏は女性に対し、自分たちの権利や利益のために声を挙げるよう求めた。バングラデシュの女性の地位向上における課題は皆で声を挙げることだという。
女性が障壁を乗り越えて成功を掴んだ例は、バングラデシュに数多く存在するとハンター氏は話した。
公式部門で女性の貢献は認識されておらず、過小評価されている。ケアバングラデシュのジャミー・テルジ事務所長はこう話した。
「まずは、女性の可能性や機会を制限している性差別に対処すべきです」
女性が経済の公式部門や非公式部門で行っている貢献を認識する時だとジャミー氏。
ケアバングラデシュは女性の地位向上への貢献を称え、10人の女性へトロフィーと賞状を贈った。メヘル国務相が手渡した。
会議では、衣料品労働者向けの金融サービスモバイルアプリが公開された。
ケアバングラデシュの女性・少女地位向上プログラム責任者のフマイラ・アジス氏によれば、このアプリで金融リテラシーに関する基本的知識を学べるという。
アプリは衣料産業労働者に対する金融受け入れプロジェクトの1年間の試験フェーズを通し、ケアバングラデシュが開発したモジュールに基づいて設計されている。
2013年の労働力調査(LFS)では、女性の労働参加率はわずか33.5%だった。無給家内労働者の割合は男性の7.1%に対し、女性は56.3%で、雇用における男女差も明らかになった。
1999年から2010年にかけ、女性の無給家内労働者率は大きく伸び、女性による経済参加の大部分は非公式部門のものだった。
The Daily Star Mar 17 2017
http://www.thedailystar.net/business/women-lack-access-financial-services-study-1377091
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #男女格差
関連