竹でできた通信タワー

竹でできた通信タワー
タワー管理会社イードットコ(Edotco)は、ダッカ(Dhaka)ウッタラ(Uttara)地区にある家屋の屋上に、竹でできた通信タワーを初めて設置した。

タワーはバングラデシュ工科大学(Buet)と共同で、国産技術として開発された。昨日、ウェスティンダッカでお披露目式があった。

この取り組みでイードットコは、従来の鉄骨構造の通信タワーに代わる素材の使用に注力した。

Buet土木工学科のサイード・イシュティアク・アーメド教授が調査を行ったあと、タワーを設計したと、イードットコグループのスレシュ・シドゥ社長は話した。

同社は2017年中に、ダッカの複数地区で竹を使った構造物を設置するつもりだ。そして2018年までにイードットコが関わる市場にこの解決策を持ち込み、竹資源を利用できるようにするという。

「竹の通信タワーは最新のイノベーションです。私たちは持続可能な資源を活用し、環境への影響を軽減する通信インフラを作ることをイメージしています」

「これはバングラデシュの人的資本の質を証明するものでもあります」
タワーは1時間に210kmの風に耐えることができ、きちんとメンテナンスを行えば10年は持つという。

竹は実現可能性調査で、通信タワーに良い素材であることが示されたとアーメド教授はいう。
 「国の発展や環境保全に貢献する計画を信じてくれたイードットコに感謝します」

研究によると、未処理の竹は自重を支える剛性としなやかさを持ちながら、コンクリート重量を支える能力を持っているという。

また軽いため、屋上への運搬や設置が簡単だ。設置された構造物はシロアリの攻撃やカビ、悪天候から守るため、化学的処理を受けた。

当初、この地域に革新的な通信インフラを整備する一環として、炭素繊維タワーや迷彩タワーを導入した。BTRC(バングラデシュ通信規制委員会)シャジャハン ・マームード委員長は、様々な通信サービスを分けて考えるため、別のタワー共有ガイドラインを策定していると話した。

竹タワーの技術革新が成功すれば、国産技術に奨励金が出るようになるという。

イードットコは2012年、アジアで初めての地域内総合通信インフラ企業として設立された。2015年6月からバングラデシュで事業を始めている。

バングラデシュ/The Daily Star Mar 29 2017
http://www.thedailystar.net/business/first-telecom-tower-made-bamboo-installed-dhaka-1383022
翻訳:吉本
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