3年間の火傷治療訓練

保健家族福祉省は国内の形成外科医、麻酔医、看護師、理学療法士に3年間の訓練を実施するプログラムを立ち上げた。

同省とシェイク・ハシナ国立火傷形成外科手術研究所(SHNIBPS)は、国際テマセック財団のスポンサー協力とシンガポール保健サービス(シングヘルス)の技術協力を得てこのプログラムを実施する。

4月8日に始められたプログラムの第1フェーズでは、国内の公立病院から集められた形成外科医32人、看護師46人、理学療法士7人に5日間の"トレーナー研修(TOT)"が行われている。

シングヘルスから派遣された形成外科医、理学療法士、看護師、セラピスト17人が指導に当たっている。

3年間に渡るこのプロジェクトではおよそ300人の形成外科医に研修を実施し、最新の機材に熟練した専門医を国内に増やすことで世界クラスの火傷治療を提供できるようにすることが目標だ。

「この研修で我が国の看護師の知識や能力が向上しますが、看護師を火傷治療分野に留めておくことが重要です。他の部門に移ってしまえば無駄になります」
SHNIBPSの火傷形成外科治療国内調整官のサマンタ・ラル・セン氏は話す。

トレーナーチームのリーダーでシングヘルス形成外科手術コンサルタントのチョン・スィ・ジャック氏は、シンガポールではこれほど多くの火傷患者は見かけなかったと話した。シンガポールでは年に平均して200人の患者が病院で火傷治療を受けるという。

これに対し、ダッカ医科大学病院(DMCH)の火傷形成外科には毎月200人以上が入院しており、その収容能力を超えている。

「しかし、DMCHにある物資は非常に少ないのです。どれだけ医師の腕が良くても、物資がなければ火傷患者に質の高いサービスを提供できません」
チョン氏は話す。

サマンタ氏はこのプロジェクトが国内の火傷治療に大きな変化をもたらすことを期待している。

The Daily Star Apr 12 2017
http://www.thedailystar.net/city/first-phase-3-yr-burn-care-training-launched-1390036
翻訳:長谷川
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